ブログ引っ越しのお知らせ
この度、新規更新は、takibata's blog の方で行うことにいたしました。理由は単純で、長い間、当ブログを放置する間に、「はてな記法」等、更新の仕方をすっかり忘れてしまったためです。また、PCの買い替えに伴い、当ブログでは写真のアップがうまく行かない現象が発生しています。
なかなか、ブログ記事を更新する時間的余裕がないのですが、新しい記事は以下のURLをご覧いただければ幸いです。http://takibata.hatenablog.com/
なお、本ブログ「ミュージアムの小径」は、歴史的遺産(笑)として、当分の間、このまま残すつもりでおります。長い間ご訪問いただき、ありがとうございました。
【2013年7月7日追記】
Twitter連携をしばらく外しておりました。予告なしに外してすみませんでした。自分自身が一番不自由したので、本日復活させました。
葛西臨海水族園
久しぶりのブログ更新です。昨日、葛西臨海水族園に行って来ました。思いの外、私にしてはきれいな(?)写真が撮れたので、ブログにアップすることにしました。
この水族館、日中は大変混んでいるのですが、昨日は夕方4時を過ぎる頃から割と空いてきて、ゆっくり水槽を眺めることができました。前回は、世界の海のコーナーは人だかりが凄くて、見るのを諦めました。それで、世界の海のコーナーは落ち着いてみると、珍しい生きものがたくさんいます。オープンして24年ということですが、水槽(の壁面)もきれいに管理されています。
まずは、「海藻の林」のコーナー。葛西で一番美しい水槽でしょうか。
ジャイアント ケルプ
フィッシュイーティング アネモネ
バーミリオン ロックフィッシュ
「世界の海」のコーナー
ウメイロモドキとヒトデ(?)←名前チェックするの忘れました。。。
ロックサッカーがいる水槽のイソギンチャク
卵を守るロックサッカー(壁がはがれたように白く見えるのが、ロックサッカーの卵)
この写真ではロックサッカーは、遠くにいます。卵、守っているのでしょうか?
これは、比較的、卵のそばにいます。暗い写真ですが。
オニダルマオコゼ この顔は見飽きない。
バハカリフォルニアの海のファインスポッテッド ジョーフィッシュ
雄が口の中で卵を守っています。これはすごい!
日動水の繁殖賞受賞。
右側が雄、左側が雌。雌は、時々、穴から出てきます。
チリ沿岸の大型のフジツボ、ピコロコ
ハワイ沿岸のアカツキハギ きれいな魚ですが、動きが早いので、うまく撮れなかった・・・
オーストラリア南部のオールドワイフ(たぶん・・・)
ひどい名前だ。音を立ててうるさいので、こんな名前になったそうな。
「深海の生物」のコーナー トリノアシ
育てるの難しそう。
この水槽、三重のガラスになっているそうです。ガラスの内側が曇っているのが残念。
さて、脱走ペンギンNo.337こと、さざなみ君です。
いました!いました! 両方の翼にリングがついていません。
背中が白くなっているのを見つけるのが、探すコツだそうです。
似た柄のきょうだいが、数匹いるとか。
空いているところから、テキトーに回ったので、公式ガイドブックを買ったものの、家に帰ると、この水槽どこだったけ、この魚、何だったけ、の連発でした。
面倒がらずにラベルも一緒に写しておかないといけませんね。順番に回るのは、私の性格からして絶対に無理。
ということで、久々のブログ更新でした。
Musa第26号刊行/第25号の目次も掲載します
今年度も、学芸員課程の年報を刊行しましたので、お知らせします。ご寄稿いただいた皆さま、ありがとうございました。実習生の皆さんは、お疲れさまでした。
Musa(博物館学芸員課程年報)第26号<2011年度>(2012年3月26日発行)
発行所:追手門学院大学博物館研究室
目次
“水族館人”生活事始め〜ガモが教えてくれたこと〜 ・・・田中 悠介(マリンピア松島水族館)
博物館における「きく=聴覚」情報についての覚書〜教育的手法としての「自己紹介」の可能性とともに〜 ・・・鈴木 康二(滋賀県立安土城考古博物館)
夏休みセミの抜け殻しらべ@あくあぴあ芥川のケース・・・高田 みちよ(芥川緑地資料館)
ニュルンベルクの博物館―おもちゃ博物館を中心に―・・・井ノ口 淳三(追手門学院大学)
知っておきたい著作権〜学校や社会教育の現場で働くために〜・・・南 亮一(国立国会図書館関西館)
2011年度『博物館実習日誌』より
2011年度博物館実習レポート「博物館実習で学んだこと」
2011年度各館実習、実習先一覧・実習生名簿
また、昨年度も、刊行していたのですが、東日本大震災の衝撃からブログを書く気持ちになれず、長い間、お知らせもしていませんでした。お詫びかたがた、併せて目次を掲載させていただきます。
Musa(博物館学芸員課程年報)第25号<2010年度>(2011年3月31日発行)
発行所:追手門学院大学博物館研究室
目次
地域密着型博物館類似施設と学芸員観・・・黒須 靖之(茨木市立文化財資料館)
博物館実習における普及行事の活用について(大阪市立自然史博物館の例)・・・波戸岡 清峰(大阪市立自然史博物館)
ロッテルダムの教育博物館―教育メディアの変遷を中心に―・・・井ノ口 淳三(追手門学院大学)
指定管理者制度と情報公開・・・田中孝男(九州大学)・瀧端真理子(追手門学院大学)
いま、社会教育施設に求められるウェブ活用―Librahack事件、Code4LibJAPAN、Gov2.0の3事例から―・・・岡本 真(アカデミック・リソース・ガイド株式会社)
【資料】特例民法法人から公益認定・移行認可を受けた博物館関連法人一覧・・・瀧端 真理子(追手門学院大学)
2010年度『博物館実習日誌』より
2010年度博物館実習レポート「博物館実習で学んだこと」
2010年度各館実習、実習先一覧・実習生名簿
なお、本年報の前半部分(実習生の日誌・レポート・名簿等を除いた部分)で執筆者からの許諾が得られたものについては、順次、本学機関リポジトリ等にて電子版を公開できるよう、現在準備を進めております。
一人でも多くの方に読んでいただきたく、冊子版をご希望の方は、本ブログのプロフィール欄にあるアドレスまで、ご請求下さい(発送に手間取る可能性大ですが、気長にお待ちいただければ幸いです)。
突然のブログ復活ですが・・・
ひょんなことから、「日本の博物館はなぜ無料でないのか?」というtogetterを作ってしまいました。
http://togetter.com/li/256778
ところが、字数制限があるので、せっかく手入力した資料をコメント欄に書き込むことができず、久々にこのブログを利用することにしました。この1年、色々あったのですが、それは置いておいて。
『博物館研究』バックナンバーから法制定当時の回顧録を抜き書きしてみました。
この回顧録から、博物館入館料“無料”は、以下の理由で“原則として”の但し書きがついたと推測できます。
1)動物園協会から「無料では絶対にやっていけない」と反対があった。
2)広く一般に提供する点では、無料が好ましいが、研究調査機能を考えたら、無料では機能が止まってしまう。
3)有料にするのは、一種の入場者の整理(制限)策でもあった。
****************************************
「博物館法制定10周年記念座談会」1961年11月15日 東京国立博物館にて開催
司会:鶴田総一郎、出席者:内田英二、岡部稔成、鬼山信一、古賀忠道、近藤春文、三浦勇助
(社団法人日本博物館協会『博物館研究』1961年12月号、6−12頁)以下、引用
****************************************
古賀 動物園、植物園、水族館を入れるということが相当問題になったようですね。
近藤 あの時は教育委員会制度が発足したばかりであった。その為所管の問題で、法律の中に教育委員会の所管をうたうと大部分のものがはねられてしまう。そこで一番問題になったのは動物園協会からである。教育委員会所管になると動物は死んでしまうとして反対した。(略)
古賀(略)先の話の動物園協会の反対の一つは、“入場無料”という項をそのままとり、無料では絶対にやっていけない、つぶれてしまう。即ち“原則として”というのをそのまま受けてしまった。もう一つは何か制約をうけたり干渉をうけたりするのではないかと感じたらしい。その点を大いに説明したのだが、仲々わかってもらえなかった。あと一つは所管の問題があった。
内田 それは大いに問題になりましたね。教育委員会の所管になったら予算などとれないというわけで・・・・・・。
近藤 “原則”というのは非常に苦労した。金が入るわけではなく、金をとれば博物館法が示す広く一般に提供することに反し、また研究調査を考える場合、図書館法のように無料でやることはあり得ない。同時に動物園でも学習のつながりということで研究室的な共同実習所という教育の場を作ることも必要である。とすると実習費も必要となる。それで“無料”という線を出すことは好ましいことは好ましいが機能が止まってしまうのではないか、ということで不可能であり、そこで“原則として”としたのです。
鬼山 徴集してはならない。但しやむを得ない場合はということで、今ではやむを得ない場合が普通になっているのですね。
内田 しかし、その精神を汲んで安いには安い。
近藤 料金をあげないというところが、そういう点から来ているのですね。
鶴田 一種の入場者の整理であって、入場料ではないのですね。
近藤 サービス料というか助言料というかそういうものですね。
鶴田 当時上野の山もまだひどかったが、あの人達が入れない様にする理由にもなったのではないですか。
近藤 図書館法の時に問題になったのだが、図書館法は無料である為に図書館を利用しない人のたまり場になり、閲覧しようとする人々の空気や雰囲気を乱したり、同時に騒音をたて邪魔をするという悩みがあった。単なる一つの休憩所ではないということですね。
岡部 入場料の問題が出ましたが、今の物価からいけば博物館の入館料はほんのただのようなもので、公立で一番高いのは50円程度、法人では100円ですが、これは全国でも2,3きりで、あとは殆ど50円どまりです。
(以下、略)
****************************************
手入力後、きちんと原本と照合していませんので、引用の際は、原本をご確認下さい。
■
一週間掲載していた安否確認の記事は、削除させていただきました。安否を心配されていた方々のお目にはすでに止まったと思いますので、非公式情報をいつまでもここに残さない方がよいと判断いたしました。
寒い日々が続き、被災地の皆さま、また関東地方の皆さま、不自由な生活を送っておられることと存じます。
心よりお見舞い申し上げます。
[美術館] ICOM上海大会最終日/上海美術館
11月12日、ICOM上海大会の最終日。総会で会計報告、決議採択、次期会長選挙結果の発表等。次期会長はこちら→http://icom.museum/press-releases/press-release/article/hans-martin-hinz-is-elected-president-of-the-international-council-of-museums.html
決議文を投票メンバーの意見表明を含め、電子投票で1個ずつ決めていくので、時間がかかる。現会長に花束が渡されたあと、現会長から次期会長にICOMの旗が渡される。次回開催地はブラジルのリオデジャネイロ。
午後からは、上海美術館へ行った。写真は、人民広場下の地下街。
上海美術館では、第8回上海ビエンナーレを開催中で、大勢の若者で賑わっている。会場に足を踏み入れた途端、うわあ〜。NYのPS1のようなノリで大興奮。
古風な建物の中に映像と、生活用具のレイアウト。新旧が小気味よく調和。
Liu Xiaodongの作品2点。両サイドにメイキングが張り出されている。
映像作品のメイキングも。
ガラクタを集めた不思議な部屋。壁面には、なすび画廊風の小箱が並ぶ。
一番、印象の深かった映像作品。床に座り込んで最後まで見てしまった。
日本の2chへの憧れか?
展示室は1〜3階で、4階には図書室とレクチャールームがあった。ちょうど講演が終わったところのようで、アーティストにサインを求める人たちが残っていた。
何が衝撃だったと言って、1階のショップに、アーサー・ダントウの“After the End of Art”の中国語訳が平積みされていたこと。この本、まだ邦訳は出ていないはず。中国に、こんなところでも負けているではないか。が、横には、村上隆さんの『芸術起業論』中国語訳が並んでいた。
人民広場。名前から、天安門広場のようなものを想像していたが、全然違って、花と緑いっぱいのおしゃれな公園だった。
夜は、会場を替えてのICOMお別れカクテルパーティー。やはり人が多すぎて、今大会で知り合った諸々の人々を探し出すことはできず、たば塩の皆さんと楽しく過ごした。
さようなら、上海の夜景!
ICOM上海大会5日目(エクスカーション)浙江省自然博物館/浙江省博物館/中国湿地博物館/杭州西渓園国家湿地公園
5日目(11月11日)は、全参加者が8つの行き先に分かれて参加するエクスカーションの日。私は行き先を変更して、Hangzoug(杭州)Bのコースを選んだ。各コースに分かれる集合地点で、Iさんはじめとする日本人3名と再会。特に昨日のICOFOMシンポで鋭い発言をされていたSさんには、強い刺激を受けた。言うまでもなく、私も頑張らねば、である。
公安カーに先導されつつ、行き帰り2時間半ぐらいずつかけて杭州へ。大人数での移動のため、待つことに多くの時間を費やす。全参加者は3,000人を超すらしい。
浙江省自然博物館、浙江省博物館、中国湿地博物館、杭州西渓園国家湿地公園の4か所を訪れ、途中、西湖湖岸をバスで走り抜けた。
昼食時、お隣は、右がアルメニアから来たガラスとセラミックのコンサバターの女性。左がスウェーデンのバイキング関係の博物館の男性。帰りのバスの中で隣になったメキシコ人女性は、8年間、日本で働いたことがあるという。JICAや企業対象でスペイン語を教えたり、日本製品の使用説明書の英訳・スペイン語訳を担当していたのだそうだ。帰国後、メキシコの国立文化博物館東アジア部門のキュレーターになっている。彼女は、韓国のシャーマニズムを研究しているとのことで、日韓比較研究のために、ジャパン・ファウンデーションの奨学金を取りたいという(中国研究のアメリカ人Wさんも同じ奨学金を狙っていた)。
彼女は日本に興味があり、私はメキシコ行きたい派なので、メキシコの博物館事情など色々教えて貰った(メキシコシティーの植物園に行けば、いっぱいサボテンが見られるとのこと)。カサ・デル・ミュゼオについても聞いてみたが、知らないけど調べてあげる、と。彼女が日本に来た時、助けてあげるよ、とも(でも、日本のシャーマニズムと言われても、はて?ではあるが)。
この日見た博物館は、造り物が多く、実物資料が少なく(浙江省博物館の1、3階は、実物資料が充実し、解説もしっかりしていたが)、特に自然史系は、日本との博物館観の違いを感じさせられた。情報センターだね、というのが、日本人一行の感想。
杭州西渓園国家湿地公園はすばらしかった。こういうところを、一日かけて一人でゆっくり回りたいな、と思う。船は途中、要所要所で乗り降りできるようだ。湿地の中に取り残されてしまうと、大変だと思うが。
あ、もちろん、ワニはいませんでした。トレードフェアで貰った『国家湿地』という雑誌の写真を早とちりしていたのだが、揚子江ワニの写真は、安徽揚子江鰐国家級自然保護区のもののようだ。
中国湿地博物館で、各地の湿地の映像を見たが、その映像に映し出された湿地の数々に、実際に行けたらなあ・・・と強く思った。メキシコに行く方が、優先順位は先だけど。