読んで楽しいレポートとは

takibata2008-02-06

 2クラス分のレポートの採点を終わった。最初の科目のレポートは、予想以上の出来映えだった。授業でとり上げたテーマに関連して、プラスαの文献を読んで書いてもらうものだったが、それぞれに、半年間の成長の跡が伺えて、読んでいて楽しかった。
 中に、2人、ホームレス問題について調べて書いてくれた子がいた。これは、授業で花立都世司さんの論文を読んだあと、皆で「池袋ウエストゲートパーク スープの回」を見たことを受けて書いてくれたもの。
 この「スープの回」、たまたま家で次女が見ていたのにつられて、引き込まれてしまったもの。以後、人権教育の教材として、使わせてもらっている。これだと、若い学生も抵抗なく、本気になって見てくれる。冗長な部分もあるので、部分的に早送りはするが。人間の尊厳をこれほど鮮やかに描いた作品はなかなかないのではないだろうか。(余談だが、私はお母さんのリツコファンだ)
 で、機嫌よく、採点を終わった。レポートを出した学生さんは、下駄を履かせるまでもなく、全員合格にした。毎回、全員に意見を言ってもらう授業が効を奏したようで、レポートの形式に多少難はあっても、個性を感じさせる中身がその難を越えた。
 さて、もう一つの講義課目のレポートは、私の出題内容が細かすぎて、学生の個性を奪った形になった。難しいものだ。

 写真は、熱川バナナワニ園ティランジア温室(2008年1月12日撮影)。