2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧

原稿書けた!

大学祭シーズン。だけど飛び石で仕事や会合が入って、遠方の調査にも行けず。(沖縄時間美術館、行きたかったなあ〜) 合間に原稿書き。たった15枚分だけなので、すぐに分量いっぱいになってしまった。「論文」ではないエッセイ形式のもののほうが書いていて…

『フランス革命 歴史における劇薬』

朝、出勤途上で読み始め、ついつい面白くて、結局帰宅後に読み続けてしまった本。遅塚忠躬(ちづか・ただみ)『フランス革命 歴史における劇薬』(岩波ジュニア新書、1997)。この本を読んだのは、小田中さんの『フランス7つの謎』の読書案内の中に、この遅…

『系統樹思考の世界』

三中信宏さんの『系統樹思考の世界 すべてはツリーとともに』(2006、講談社現代新書)を読んだ。この本を的確に紹介する力量など私にはないが、個人的に勉強になったところなどを。 研究対象の性質上、典型的な自然科学が要請する基準(「観察可能」「実験…

塩の道を歩く(4)

虫川を出発して、逆光に映えるススキと、今年刈り入れをした田んぼが残る山間の道を緩やかに登っていく。みなさんの観察眼はするどく、道々の植物をいろいろと発見し、コメントされていく。“何か珍しいものがないかな〜と絶えずキョロキョロしているからね〜…

博物館法改正問題のその後

昨日、花園大学で、全博協西日本部会が開催された。会場に着いて、初めて、文科省の栗原祐司さんの講演「新しい時代の博物館制度の在り方について」があることを知った。 パワポの資料24枚分が配布され、メモも取っているが、結論部分だけ書くことにする。以…

塩の道を歩く(3)

須沢臨海公園から、南へ舗装道を歩く。橋脚が並ぶのは、新幹線の橋脚になる予定だそうだ。もう一つ、印象深かったのは、姫川第七発電所。第七、というからには、一から六もあるのだろう。山の上から、3本の太い銀色の送水管(水圧鉄管というらしい)が降り…

『悪女の老後論』

堀江珠喜『悪女の老後論』(平凡社新書、2007)を読んだ。痛快な本で、職場への行き帰りで読んで、残りは夕食後、一気に読んでしまった。 実の母親を神戸の繁華街近くの有料老人ホームに入居させたお話。堀江さんは、最初は、「姑(おや)を老人ホームに入れ…

塩の道を歩く(2)

相沢先生の他は、友の会会員20名だけで(つまり学芸員の引率はなしで)出発、バスの運転手さんは女性。バスは、新潟県の糸魚川を目指して、JR大糸線沿いに走る。 山博友の会では、昨年までは姫川の右岸を「塩の道・東回りコース」として歩いたらしい。今年か…

塩の道を歩く(山博友の会)

大町山岳博物館友の会の行事「塩の道を歩く―7 須沢から小滝へ」に参加した。昨晩泊まった駅前の七倉荘という旅館はとても快適で、これで大町での宿泊の悩み(大町温泉郷は宿は素晴らしいがアクセスが不便、ビジネス仕様ではない。松本からは遠い)は解決し…

懲りないハト

2〜3日前から、近所で、デデーポッポとまたキジバトが鳴き出した。家の中にいてもよく聞こえる。先ほど、ふと門の上の松の木を見上げると、またキジバトが巣に乗っていた。 前回、繁殖に失敗してから(9月26日)、3週間、立ち直りが早い(?)。今度は、あ…

『パリ砂糖漬けの日々』

今朝、注文していた本がドサッと届いた。かたい本が多い中で、一番楽しみにしていたのがこれ(多田千香子『パリ砂糖漬けの日々』文芸春秋、2007)。書評で読んで中身はある程度、想像がつく感じがしたが、読んでみて、やっぱりこういう人っているのね・・・…

『官邸崩壊』

ついつい面白くて、最後まで一気に読んでしまった。上杉隆『官邸崩壊』(新潮社、2007)。ここに書かれていることが、ウソか本当かは分からない。読み物としては、非常にうまく書けている。政治ということを切り離して、むしろ、組織とか権力について、あれ…

『砂漠化ってなんだろう』

根本正之『砂漠化ってなんだろう』(岩波ジュニア新書、2007)を読んだ。砂漠そのものの説明と、砂漠以外の場所が砂漠化していったメカニズム、それに順応する形での緑化方法を、著者の主として中国での実験・観察の経験に基づいて述べた本。驚いたことも色…

『現代史を学ぶ』

小田中さんの読書案内にあった溪内謙(たにうち ゆずる)『現代史を学ぶ』(岩波新書、1995)を読んだ。今の私自身の心の中に、ひたひたと語りかけるものがあった。 禁欲的な実証主義の歴史家としての研究歴と、研究を作り上げる作業から練り上げた方法論が…

『日本の山はなぜ美しい』

小泉武栄『日本の山はなぜ美しい―山の自然学への招待―』(古今書院、1993)を読み終わった。ライチョウ会議の折、ご本人のお話が面白く、会場で買って帰ったもの。 ごく狭い範囲内に、さまざまな植物群落や微地形、残雪などがモザイク状の複雑なパターンをつ…

バーデン州立博物館(Badisches Landesmuseum Karlsruhe)(9月5日)

最後にカールスルーエ城の東側を占めるバーデン州立博物館へ行った。入り口前に、小学校の団体。特別展でエジプト展をやっているが、ドイツでエジプト展を見てもなあ、という気持ちがあり、これは後回し。 常設展も、古代文明から始まる。展示面積も広く、い…

Staatliche Kunsthalle Karlsruhe/Orangerie(カールスルーエ州立美術館)(9月5日)

続いてカールスルーエ州立美術館へ。植物園の温室に接したオランジェリーのドアが、開館時間の10時になっても閉まっているので、ガチャガチャやっていると、受付の女性が、ごめんなさいと鍵を開けてくれた。公園側のドアを開け忘れていたようだ。オランジェ…

『フランス7つの謎』

小田中直樹『フランス7つの謎』(文春新書、2005)を読んだ。第二刷が出たそうだが、先に初版本を買ってしまっていたので残念。「なぜマクドナルドを『解体』すると拍手喝采されるのか」を始めとする7つの謎を挙げ、フランスの歴史を紐解くことによって、そ…

カールスルーエ植物園(9月5日)

9月4日、夕方、ホテルに荷物を降ろしてから、マルクト広場方向へ歩いていく。街のつくりがスイスとは違う。カールスルーエ城から放射線状に延びる道路と、整然とした町並みは、何か権力の意志のようなものを感じさせる。気温も低く、ドイツへ来たことを実感…

Kunstmuseum Basel,Museum fur Gegenwartskunst(9月4日)

Kunsthalle Baselから歩いて、Kunstmuseum Basel,Museum fur Gegenwartskunstと(plug .in)−Kunst und neue Medienを目指す。ライン川に向かって、しゃれた道を下っていく。最初に[plug .in]を見つけるが、あいにく休館中。どうも9月初旬のこの時期は、展示…

近況など

今週から、授業がフル回転になる。非常勤先で、元気な若い英文科出身の先生がおられる。毎週、英字新聞の記事を印刷して教材に使っておられるのだが、今日の記事は、腰パン禁固刑の記事と、沖縄県民大会11万人の記事。 私「すごいの読むんですね」 A先生「英…

Kunsthalle Basel(9月4日)

次は、Kunsthall Baselへ行く。国鉄駅前からトラムで、Barfusserplatz下車。ここは、スイスパスは使えず、4スイスフラン払う。ちょうど展示替えの時期で、部分的にしか見られないのが残念。 “INSTANT URBANISM”という展覧会をやっている。写真や映像を中心…

Kunsthaus baselland(9月4日)

3日は、またルツェルン泊。夕方、駅でケーキを買っていたら、女性に声を掛けられる。きょとんとしていたら、「ベルニナの・・・」と言われ、隣の男性も笑っている。ベルニナ急行で、同じ車両にいた人だったらしい。私のほうは、はっきり記憶していなかったの…