2006-10-01から1ヶ月間の記事一覧

沖縄シンポ(7)

小林純子先生のご発言の続きをメモをもとに復元しよう。数値などは、安座間さんと、「美術館問題についておおいに語る会実行委員会」が用意してくださった当日配布資料で補足確認させていただく。【】部分は、私の補足である。また()は前後の文脈から推定…

沖縄シンポ(6)

今日は、4番目のパネリスト、小林純子先生(沖縄県立芸術大学助教授)のご発言「県立の美術館の現状と問題点について」をご紹介しよう。以下、私のメモから再現しているが、()で囲った部分は、メモにはなく、前後のメモから文脈を推定して書いたものである…

仙台市博物館

28日、仙台市博物館へ。特別展「大江戸動物図館」から。涅槃図、屏風、杉戸絵、障子腰板、錦絵など、動物が描かれた作品のオンパレード。土曜ということもあってか、(朝10時でも)若い人や家族連れで見に来ている人が多く、動物ネタだからか、友人どうしで…

瑞巌寺宝物館

書くのが現実に追いつかなくなっているが、28日の続きを(沖縄ネタももちろんまだまだ書きます)。 午後から松島へ行く。で、松島も瑞巌寺も初めて行ったのだが、素晴らしかった。本塩釜から船に乗る。船中では皆がカモメにカッパえびせんをやっているのを見…

沖縄シンポ(5)

今日は、シンポジウム3番目の発言者、島袋純先生(琉球大学助教授)のご発言をご紹介しよう。以下、行政学がご専門の島袋先生のご発言。 行政の大きな流れとして、(美術館の問題に対して)どういう対応をするべきだったのか。政府が何をやるべきか。人間が…

沖縄シンポ(4)

今日は、シンポジウム2番目のパネリスト宮良瑛子さん(沖縄女流美術家協会会長)の発言「私たちが望む美術館」のご紹介を。宮良さんのご発言は以下の通り。 博物館は観光に役立つけれど、美術館は役に立たない(というのが県の考え方だ)。美術家は、外国で…

沖縄シンポ(3)

「第一回これでいいのか?県立の美術館シンポジウム2006」報告の続きを。 安座間安司さんの基調講演に続く、パネリストの川平惠造さん((社)沖縄県美術家連盟会長)の「美術家連盟及び19団体の今日までの経過報告」の発言は以下の通り。 50年間待ち続けて…

沖縄シンポ(2)

「第一回これでいいのか?県立の美術館シンポジウム2006」の様子を報告しよう。 司会は上江田常実さん(NPO琉・動・体代表理事)。まず、宮城潤さん(NPO法人前島アートセンター代表理事)から、現在の状況について簡単な説明があった。2006年4月からの沖縄…

沖縄シンポ(1)

21日のシンポジウム「第1回 これでいいのか?県立の美術館シンポジウム 2006」は、160〜200名ほどの参加者で会場が埋まった。これだけでも、多いに驚く。4時間を超える熱い議論。私自身のメモも、B5ノートに18枚。教育福祉会館の会場を出てからも、前島アー…

浦添市美術館

21日、夕方のシンポジウムを待つ間、浦添に行った。きっかけは偶然で、神戸空港で買ったガイドブックにおいしそうなソーキそばの写真があり、その店の所在地を見たら、「美術館前下車、徒歩5分」と書いてあった。那覇バスターミナルから20分、と書いてあるの…

『知事と補佐官』

久保孝雄『知事と補佐官 長洲神奈川県政の20年』(啓文堂、2006)を読み終わった。小説よりも面白く、電車やバスの中で延々と読み続けた。 この本を知ったきっけかは、横須賀市議会議員のフジノさんのHPの記事だ。http://www.hide-fujino.com/diary.htm(200…

沖縄の横断幕文化

前島アートセンターのHPに、21日(土)のシンポジウムの案内が掲載された。http://maejimaac.net/ で、先日紹介したタイトルや内容が少し変わっている。タイトルは【第1回 これでいいのか?県立の美術館シンポジウム 2006】となったようだ。Uさんからも、「…

再び、朝永さん

朝永振一郎『量子力学と私』(岩波文庫、1997年)を読み終わった。「滞独日記(抄)」のなまなましさもさることながら、「量子力学と私」や「物理学界四半世紀の素描」などの中の朝永さんの若い頃の回想録に、心引かれた。 朝永さんと湯川さんが旧制大学の三…

沖縄県立美術館問題

那覇のUさんから、シンポジウムの案内が届いた。で、思い立って、今日、飛行機と宿を予約した。久しぶりに沖縄、と思うと、思わずサザンの曲が。それはともかく、シンポジウムの内容は、たぶん、重い。以下、転載。 - シンポジウム タイトル:「県立の美術館…

『未来をつくる図書館』

菅谷明子『未来をつくる図書館−ニューヨークからの報告−』(岩波新書、2003年)を読み終わった。『図書館戦争』を読んでから、何かと図書館のことが気になる。といっても、菅谷さんの本に描かれていることは、『図書館戦争』とはまた別世界のことだ。 菅谷さ…

芦屋市立美術博物館のその後

昨晩は、博物館問題研究会関西例会http://museum.cocolog-nifty.com/hakumonken/に出席した。例会テーマは、「新体制下でどうなった芦屋市立美術博物館」、報告者は、学芸課長の明尾圭造さん。これまで、美術系学芸員さんからお話を伺ってきた私にとっては、…

西南学院大学博物館/福岡市博物館

早朝、コケッコッコーの声で目が覚める。天神のど真ん中なのに、鶏。 見学研修会で西南学院大学博物館へ。1921年に当時の西南学院本館として建てられたドージャー記念館(西南学院大学博物館)は、ヴォーリズ設計のしゃれた3階建てで、赤レンガに蔦が絡まる…

福岡アジア美術館

出張で九州に来ている。開館の10時を待って福岡アジア美術館へ。お目当ては「現代中国の美術展」。が、期待したほどのわくわく感はなかった。前回初めて訪れた際のベトナム絵画展の印象の方が強烈だった。 今回の中国展で、一番印象が強かったのは、ジアン・…

私行政法?

昨日の続きだが、菅原さんの講演の中に、もう一つ気になる話が出てきた。2005年6月14日の日経新聞夕刊一面に、「私行政法」という話が出てくる、というものだ。で、今日、その新聞記事を入手した。「身近な行政サービス 町内会やNPOに委託 総務省 法整備へ」…

『自治体行政の「市場化」』

武藤博己編『自治体行政の「市場化」―行革と指定管理者』(公人社、2006年)は、最近読んだこの手の本では、一番刺激的だった。中でも、菅原敏夫氏の「自治体の行財政改革と公共サービスの範囲」は気になる内容だ。本書全体の紹介を書くのは大変なので、個人…

野外博物館の楽しみ

今日は、日本民家集落博物館開館50周年記念講演会と座談会。秋晴れの気持ちいい1日。館内は、ススキや柿の実、コスモスに彩られ、民家のたたずまいが美しい。会場は、小豆島の農村歌舞伎舞台というのがまたいい。おおきなテーマは、「野外博物館の今と未来―…

本当の締め切り

昨日、出勤すると、学部紀要編集委員長から連絡が入っていた。原稿の締め切りが、11月16日に変更されたとのこと。そもそも年度内発行なのに、9月末締めなどナンセンスだったのだ。それはさておき、「本当の締め切り」が決まって、ちょっとやる気というか、あ…

『桂米朝 私の履歴書』

『桂米朝 私の履歴書』(日本経済新聞社、2002年)を読み終わった。9月17日に横須賀で見た「ぶんぶく茶釜の綱渡り」の写真がきっかけで、“タヌキは綱渡りができるのか”2つのMLで質問させていただいたところ、東京のKさんから、上記の本に、宝塚遊園地での「…

干潟合宿

昨日、今日と2日間、大阪市立自然史博物館友の会の干潟合宿へ行ってきた。場所は揖保川河口と新舞子浜。昨日(土曜日)は、揖保川河口で、ヨシ原と干潟の水溜りで、カニを探した。次男を追いかけて、ヨシ原と水溜りの境目あたりを進んでいくと、だんだん、足…