デスクワーク

『歴史学と博物館』第3号

『歴史学と博物館』第3号(歴史学と博物館のあり方を考える会)を読み終わった。力作揃いで読み応えがあった。目次は以下の通り。 歴史博物館の新段階 長谷川 伸 住民需要にこたえる博物館運営 山本 一博 博物館・資料館をめぐる最近の状況 田中淳一郎 管理…

地総債の経過措置

何人かの方のお手を煩わせ、この1年ほどの疑問が解けた。地域総合整備事業債(地総債)の経過措置の問題。1年前に書いた「指定管理者制度の導入―公立ミュージアムのゆくえ」(『現代のエスプリ』466)に、「この地総債は、二〇〇一年六月の閣議決定(いわ…

『地方交付税 仕組と機能』

岡本全勝『地方交付税 仕組と機能』(大蔵省印刷局、1995)を読み終わった。2日から読み始めて丸3日間費やしたことになる。密林の中に踏み込むような、面白いが何度もうたた寝をしてしまうという不思議な本。自分の関心から言って、第5章「基準財政需要額」…

昨日の夕刊/『三位一体改革と自治体財政』

昨日・今日と入試で、今年は日博協の大会に行けなかった。入試業務が済むと家に飛んで帰って(まだ)論文を書こうとしている。 昨日の挫折。日経の夕刊にタイムリーな記事が出た。「戦後政治あの日あの時 1987年11月27日 竹下首相が「ふるさと創生論」 ばら…

曽田さんのブログ

昼間、GAJAPAN82号を見ていたら、「県立ぐんま昆虫の森 昆虫観察館」という写真を見つけた。まだ、こんな建物をつくっているのかと唖然とした。 夜、探し物をしていたら、偶然、曽田修司さんのブログを見つけた。「ぐんま昆虫の森」のことが書かれている。ht…

日銀ワーキングペーパー

日曜日、横須賀市議会議事録(2004年第一回定例会)の、上地議員の質問と、当時の沢田市長の答弁を読み比べる。美術館建設に対しての交付税措置が、実際にいくらになるのか、という上地議員の試算が正しいのかどうか、文献を並べながら検討する。おおむね、…

GAJAPAN82

GAJAPAN82の特集「現代日本における美術館事情」は面白い。 http://www.ga-ada.co.jp/japanese/ga_japan/index.html (→82をクリック) 特集のラインナップは以下の通り。 座談会 アートと美術館建築の可能性 隈研吾×長谷川裕子×二川由夫 インタビュー 市民…

『未来をつくる図書館』

菅谷明子『未来をつくる図書館−ニューヨークからの報告−』(岩波新書、2003年)を読み終わった。『図書館戦争』を読んでから、何かと図書館のことが気になる。といっても、菅谷さんの本に描かれていることは、『図書館戦争』とはまた別世界のことだ。 菅谷さ…

私行政法?

昨日の続きだが、菅原さんの講演の中に、もう一つ気になる話が出てきた。2005年6月14日の日経新聞夕刊一面に、「私行政法」という話が出てくる、というものだ。で、今日、その新聞記事を入手した。「身近な行政サービス 町内会やNPOに委託 総務省 法整備へ」…

『自治体行政の「市場化」』

武藤博己編『自治体行政の「市場化」―行革と指定管理者』(公人社、2006年)は、最近読んだこの手の本では、一番刺激的だった。中でも、菅原敏夫氏の「自治体の行財政改革と公共サービスの範囲」は気になる内容だ。本書全体の紹介を書くのは大変なので、個人…

本当の締め切り

昨日、出勤すると、学部紀要編集委員長から連絡が入っていた。原稿の締め切りが、11月16日に変更されたとのこと。そもそも年度内発行なのに、9月末締めなどナンセンスだったのだ。それはさておき、「本当の締め切り」が決まって、ちょっとやる気というか、あ…

『指定管理者制度―文化的公共性を支えるのは誰か』

ようやく読み終わった。伊藤裕夫さんの「劇場政策論の立場から指定管理者制度を問い直す 『公共劇場』の原点と展望」が一番面白かった。この分野を全く知らないからそう感じるのかもしれないが、一見当面の問題とは関係なさそうな劇場史から論じていて実はと…

『最新事例 指定管理者制度の現場』

続いて、井出信夫・吉原康和『最新事例 指定管理者制度の現場』(学陽書房、2006)を読み終わった。前半は、東京新聞記者の吉原氏による、全国各地の事例レポート。「かんぽの宿」を買い取ったものの、「廃墟の宿」のままの旧肱川町など、さまざまな分野が扱…

図書館のことなど

今日は、小林真理編著『指定管理者制度―文化的公共性を支えるのは誰か』(時事通信社、2006)を読み始めた。順不同で、半分くらい読み終えたところ。小林真理さんは、よく言えば多元的な価値観を尊重する、悪く言えば何でもあり、の本を編集されるのがお好き…

今日の発見?

昨晩遅くから、いよいよ学会発表モードに。でも、もうあと2日しかない。で、ささやかな今日の発見(この道の人はみんな知っている?)。公共施設整備の仕組みは、「地域総合整備事業債」→「合併特例債」→「PFI」と(ポケモンのように)「進化」を遂げている…

おすすめ論文

ようやく、最後の1本の原稿を書き終えた。いろいろと古い本をこれまでとは違う、切実な気持ちで読んでみると、おもしろい発見がいくつもあった。そんな中、初めて読んだ論文の中で一番印象に残ったのが、山本幸俊さんの「地域史料の保存と文書館―新潟県立文…

謎のサイト

横須賀から帰った翌日から、ぽつぽつと、今月末締め切りの原稿を書いている。短いのが8本で、今、5本目を書いている。本を大学に置いて来てしまって、不便。それでも、時間節約のため、何とか自宅を発掘したり、ネットで調べたりしてしのいでいる。科博の「…