おすすめ論文

 ようやく、最後の1本の原稿を書き終えた。いろいろと古い本をこれまでとは違う、切実な気持ちで読んでみると、おもしろい発見がいくつもあった。そんな中、初めて読んだ論文の中で一番印象に残ったのが、山本幸俊さんの「地域史料の保存と文書館―新潟県立文書館、史料所在調査の試み―」全国歴史資料保存利用機関連絡協議会編『日本のアーカイブズ論』(岩田書店、2003年)だ。言うは易く、行うは難し、の現地保存の問題を真摯に論じてくれていて、たいへん勉強になった。