2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

大阪市の地方独立行政法人化問題(9)

高井さんの講演の続きを。最後の部分で、レジュメに沿っての説明だったので、「7つの施設まとめて独法」だけしか、メモは残っていない。なので、当日いただいたレジュメの文言を使って再構成させていただく。 高井(続き) 地法独立法人制度導入で期待され…

大阪市の地方独立行政法人化問題(8)

高井さんの講演メモの続きを。メモが断片的なので、正確でない点があると思うがお許しいただきたい。 高井(続き) 規制緩和と言えば、一般に、官が(民に)規制をかけているのを緩和すると受け取られているが、官が官を規制している、国が地方を規制してい…

大阪市の地方独立行政法人化問題(7)

一日空いてしまったが、高井さんの講演メモの続きを。私が書いたメモの量が少なく、配布資料に書き込んだものをもとに、(だんだん日が経って記憶があいまいになっているが)復元したい。 高井(続き) 博物館施設に適した新たな運営形態として、解決策の一…

ようやく活字に

1年がかりだった横須賀論文が、ようやく活字になった。先ほど、学会誌と抜き刷りが届いた。 「横須賀美術館建設反対運動の主張と波及効果―自治体財政と市民参加の観点から―」『博物館学雑誌』32−2(2007年4月30日発行)、31−62頁。 まだ、全文を読む時間が…

大阪市の地方独立行政法人化問題(6)

今日から、高井さんの講演内容の紹介に入る。パワポと、同じプリントアウト原稿を用いながらの説明だったので、必要部分は、当日配布資料を引用しながら書かせていただく。 高井 具体的に独法化に向けた動きを、指定管理者制度の問題点と合わせて(報告した…

大阪市の地方独立行政法人化問題(4)

続きを。 山條(続き) 多くの小中学生(に)近所の府県からお越しいただいている。歴博、自然史、科学館、どこから来ても小中学生はタダなので、割と多くの人に来ていただいている。教育機能、どう果たしているのか。ただ、見せるだけでいいのか。先生に博…

大阪市の地方独立行政法人化問題(5)

続きを。 山條(続き) 資料の「一般会計収支状況の推移」を見ると、(平成14年度から平成17年度まで)普通会計経常収支比率が100%を超えている。どう圧縮していくか。(この問題が)博物館の運営経費に関わる。(続いて8頁と書かれている頁を見ていただく…

大阪市の地方独立行政法人化問題(3)

昨日の続きを。 山條(続き) 監理団体評価委員会から、監理団体統合の意見が出た(頃)、指定管理者制度への移行(が行われた)。指定管理は原則公募で、期間は4年間、ただし、非公募のものは2年(になった)。美術館、近代美術館準備室は直営、その他(…

大阪市の地方独立行政法人化問題(2)

昨日の研究会の配布資料は、山條さんのレジュメ「公立博物館の新たな運営形態を目指して―大阪市の目指すもの―」A4版1枚、参考資料(ホッチキス綴じの何かの抜粋)。参考資料の中身は、「1対象施設一覧 博物館施設とその概要」「2管理団体の統廃合・再編…

大阪市の地方独立行政法人化問題(1)

今日は、大阪歴史博物館研修室での、JMMA近畿支部・全日本博物館学会共催例会「公立博物館の新たな運営形態を目指して―大阪市による地方独立行政法人の博物館運営の取り組みについて―」に参加した。行くかどうか、昨晩までかなり迷っていた。連日の試験漬け→…

1年経って

今日が、このブログの1周年。こんなに長く続くとは、思っていなかった。ブログという形式が私にはあっていたのだろう。割り当てられたスケルトンの研究室同様、透け透けなのが、気にならないタイプなのだと思う。確か年末に読んだ、山本理顕設計工房の会話…

『古文書返却の旅』

網野善彦『古文書返却の旅』(中公新書、1999)を読んだ。面白くて、という表現は不適切かもしれないが、夢中で読んだ。通勤の途上で読み、最後は、道を歩きながら読んだ。 1949年に水産庁の東海区水産研究所で始まった、全国各地の漁村の古文書を借用・寄贈…

イワツバメからの贈り物

このブログを書き出してから、もうすぐ1年になる。最初に何を書いたのかと思って、過去に遡ってみたら、最初の記事が、「イワツバメのヒナを拾う」(死体)だった。このブログは、生き物の観察記録と、旅日記のつもりで始めたのだった。最初の10日間くらいは…

『歴史学のアポリア』

小田中直樹『歴史学のアポリア ヨーロッパ近代社会史再読』(山川出版社、2002)を読んだ。著者自身による案内文は、こちら。→http://www.bk1.jp/review/0000065176 歴史を研究することは可能か、歴史を学ぶことに意義があるか、という問いをめぐって、フラ…

学会発表の部屋割

学会発表(日本社会教育学会)の部屋割が届いた。自分が割り振られた部屋のことしか分からないが、今年は「学習機会」6本中、4本は博物館関連。希望を出すときに、「その他」に○をつけて、(博物館研究)と書いておいた(これは毎年)。「博物館研究」の部…

『僕の叔父さん 網野善彦』

中沢新一さんの本を初めて読んだ。中沢さんが、叔父の網野さんに出会った1955年から始まり、中沢さんの高校・大学時代・1983〜84年頃を中心に、網野さんと意見を交わし、刺激しあった日々が記されている。網野さんの三著作(『蒙古襲来』『無縁・公界・楽』…

補助金と交付税

昨日の続き。神野さんの『財政のしくみがわかる本』(岩波ジュニア文庫、2007)を読んでいて、気になったことがあった。 しかし、補助金をとっても「裏負担」があります。補助率は五〇%なので、地方自治体は自分であとの五〇%を負担しなくてはいけませんか…

『財政のしくみがわかる本』

夕方、傘を持たずに犬の散歩に出たら、途中、突然、バタバタと雨が降り出し、土砂降りになった。目も開けていられないような惨状。 さて、神野直彦『財政のしくみがわかる本』(岩波ジュニア新書、2007)を了読。しょっぱなで躓く。「江戸時代までは、・・・…

『歴史学ってなんだ?』

たどり着いた経緯は忘れてしまったが、ブログを楽しみに読むようになった小田中直樹さんの『歴史学ってなんだ?』(PHP新書、2004)を読んだ。 第1章は「史実を明らかにできるか」という大問題を様々な角度から扱っていて面白い。「『大きな物語』は消滅し…

「これからの図書館の在り方検討協力者会議」配布資料・議事録から

国立国会図書館の「カレントアウェアネス・ポータル」に、「これからの図書館の在り方検討協力者会議」第5回〜第7回配布資料・議事録が公開されたとあり、覗いてみた。図書館情報学は学んだことがないので、直接のコメントは避けるが、議事録や配布資料の…

青森のことが気になって

青森のことが気になって仕方がないので、昨日、今日と、空き時間は検索ばかりしていた。それで、分かってきたこと。1. 青森県立美術館は、国庫補助事業ではなく、県単独事業である。 「青森県平成15年当初予算の概要」の中の、「県費単独事業費」の中の「…

あいだ138号のこと

拙稿「『芦屋市立美術博物館の一年を振り返って』を聴いての走り書き」が掲載された『あいだ』138号を送っていただいた。編集のFさんが、細かく原稿をチェックしてくださり、どういう部分が誤読されやすいかなど、大変勉強になった。 それはさておき、冒頭に…

“Walker Art Center”

今学期の授業もあと半月になった。あともう一息だが、まだ試験問題の作成が2科目分残っている。今年の講読の授業では、“Walker Art Center”(2005)を読んでいる。最後まで読みきれるかと思ったが、少しだけ残してしまいそうだ。材木を扱って大金持ちになった…

見学実習(日本民家集落博物館)

昨日(6月30日)は午後から、日本民家集落博物館へ、見学実習に行った。金曜日の大荒れの天気とはうって変わって、お天気に恵まれ、幸運だった。 1時ごろ、館に到着して、まずは、七夕行事の予行演習。季節行事「七夕かざり」のお手伝いをする段取りで、講…