見学実習(日本民家集落博物館)

takibata2007-07-01

 昨日(6月30日)は午後から、日本民家集落博物館へ、見学実習に行った。金曜日の大荒れの天気とはうって変わって、お天気に恵まれ、幸運だった。
 1時ごろ、館に到着して、まずは、七夕行事の予行演習。季節行事「七夕かざり」のお手伝いをする段取りで、講師の先生から、折り紙の折り方を習う。男の子、女の子の折り紙を作って(個人的には、男の子が青系、女の子がピンク系とか、男の子のほうが背が高いとかいう暗黙の前提を気にしつつ、私のは、わざと女の子の背を高くした・・・)、2体折り終えたところで、早くも、お客さんの親子づれがやってきた。
 こちらも全然、覚えきれていないのだが、折り方図解を見ながら、お子さん3人づれのご両親と一緒に、折り紙を折り始め、学生ほったらかしで、折り紙指導(?)。この一家のご両親、特にお母さんは器用な方で、私がつまずいたところは、すでに「イカ折り」と体得されていた。少し冷や汗をかきつつ、完成して、後ろを振り返ると、学生たちもそれぞれ、次々訪れる家族を相手に、いい感じで折り紙指導をしている。時間が経つにつれて、特に女子学生たちは完全に、子どもたちと同化してというか、全員が熱心に机を囲んで子どもたちと和気藹々とやっているのである。これは私の予想を上回り、彼女たちは幼児教育科で十分やっていけるのではないかと思ったし、子ども向け活動のスタッフとしては、非常に有能だと思う。最後のほうは、頭髪用の黒の折り紙が不足気味だったこともあり、茶髪姫やらギャル織姫やらを楽しんでいた。
 男子学生には、途中から、麦の脱穀体験のほうに回ってもらった(私自身の中の根強い性別役割分担・・・というか、どうしても、そうなってしまうのが現実)。
 この日、来てくれた親子連れは、「みんかクラブ」「いろりクラブ」の方たちで、熱心な利用者の皆さんの休日の過ごし方は、私には“異文化体験”でもあった。
 こうして、定刻をオーバーしても、折り紙も脱穀(とストロー細工)も大盛況で、後片付けをお手伝いしたあと、飛騨白川の民家に移動。DVD鑑賞のあと、囲炉裏端を囲んで、K先生から、館の歴史や現状についてレクチャーしていただく。
 
 はるか昔、今のような職業に就くとは夢にも思っていなかった頃、家族旅行で飛騨民俗村(たぶんそうだと思う)へ行った。そのとき、1棟の民家の囲炉裏を囲んで、学芸員さんが実習生に説明をしていた。その様子をうらやましいと思って見ていた記憶がある。
 今回の実習を学生たちは、どのように受け止めてくれただろうか。

 写真は、麦の脱穀体験の様子。日本民家集落博物館「南部の曲屋」にて(2007年6月30日撮影)。