大阪市の地方独立行政法人化問題(1)

 今日は、大阪歴史博物館研修室での、JMMA近畿支部・全日本博物館学会共催例会「公立博物館の新たな運営形態を目指して―大阪市による地方独立行政法人の博物館運営の取り組みについて―」に参加した。行くかどうか、昨晩までかなり迷っていた。連日の試験漬け→歯痛でかなり参っていたし、採点をしないとまずいからだ。
 結果としては、久々に非常に興味深い研究会で、ノンアルコールのアフター5も含めて、ここ数日の憂さを忘れて、すっかり元気になって帰ってきた。などと書くと、当事者として苦労されている方々のひんしゅくを買うかもしれないが、質疑応答がスリリングだった。(何よりも、学外の“博物館の空気”が吸えたのが、とてもよかったのではないか・・・)
 さて、せっかく行くのだったら、勉強していこうと思って、付け焼刃で午前中に瀧野欣彌・岡本保編集代表、山崎重孝編『行財政運営の新たな手法』(ぎょうせい、2006)の「第5章 地方独立行政法人」を読んでいった。この本のこの章(著者は、吉川浩民氏)は、非常にコンパクトに要点をまとめてあり、短時間で知るには、ばっちりだと思う。それから、気がかりだった、民主党マニフェストを、「独立行政法人原則廃止」のところだけ、印刷していった。
 さて、例会の講師は、大阪市ゆとりとみどり振興局博物館運営企画担当部長の山條哲男さんと、同局博物館群運営企画担当の高井健司さん。司会は、井上敏さんと多田嘉孝さん。出席者は、司会も入れて26人程度。1:30〜3:00までが講演で、休憩をはさんで、4:15くらいまでが質疑応答だった。大枠としては、フロアからの質問を山條さんが行政独特の言い回しで逃げ切る・・・というところが、なかなかの展開であった。
 ということで、詳細は明日から少しずつ書いていきたいと思う。