研究会

近世古文書研究会

久々に外出。連休初日の暖かい日とあって、最寄りのバス路線が走る国道が大渋滞。電車の中も満員。京都駅も人でいっぱい。近鉄も観光客でいっぱい。華やかな人ごみの中、じつに、地味〜な奈良県婦人会館なるところへ行く。 全史料協近畿部会近世古文書研究会…

高松にて(全博協西日本部会)

昨日から高松に来ている。どうやって高松にたどり着いたか、から書いていると、本題に到達しないので・・・でも、やっぱり来る道筋が面白かった。 会場は、徳島文理大学香川キャンパス。徳島なのに、なぜ香川県なのか?? バスで簡単に行けるはずと思ってい…

「指定管理者制度の弊害」問題(於:全博協大会)

夕方、蒸し風呂のような大阪に帰りついた。関西では大雨が降ったらしいが、豊橋ではほとんど雨に遭わずに済んだ。 まずは、昨日の全博協大会の書き残した話題から。文科省の栗原さんのお話のあとの法改正の内容に関するQ&Aで、Y先生からの問題提起とそれに…

学芸員養成科目問題(於:全博協大会)

6月20日、愛知大学豊橋校舎を会場に、全国大学博物館学講座協議会(全博協)全国大会が開催され、文科省の栗原さんから「今後の博物館法制度について」のご講演があり、その後、質疑応答が行われた。法改正を巡る最新版のパワポが披露され、先日の館長会議で…

「地方財政問題と男女共同参画を考える」(2)

昨日の続きを。神野直彦先生のご講演をのうち、私が興味を持った部分のメモで、聞き間違い、思い違いもあるかもしれない。()内は、メモになく、あとで想像で補った部分。文責は私、瀧端にある。 「財政」とは、日本人が作った言葉で、江戸時代までは「財政…

「地方財政問題と男女共同参画を考える」(3)

復習をすると、どんどん分からないことが出てくる昨日の講演会だが、めげずに続きを。 「財政健全化団体」はイエローカードで、健全化計画を立てて、議会、知事の話し合いで調整する。今の大阪府は、このイエローになる危険性があると言われている。「財政再…

「地方財政問題と男女共同参画を考える」

「地方財政と男女共同参画を考える講演会」実行委員会主催、「地方財政問題と男女共同参画を考える」講演会に行ってきた。講師は神野直彦先生。 この講演会の存在は、好きやねんドーンセンターの会のHPで知った。http://www.sukiyanen-dc.com/?p=233 でも、…

「今こそ、専門分野の司書・学芸員の“専門”を問う〜図書館・博物館における専門スタッフの役割を考える集い〜」

大阪府労働情報総合プラザ・大阪社会運動資料センター見学会に続き、昨日(2008年5月28日)18:30〜20:30に開催された「今こそ、専門分野の司書・学芸員の“専門”を問う〜図書館・博物館における専門スタッフの役割を考える集い〜」に参加した。http://shaun…

大阪府労働情報総合プラザ・大阪社会運動資料センター見学会

谷合さんの熱意にほだされ、「大阪府労働情報総合プラザ・大阪社会運動資料センター見学会/図書館・博物館における専門スタッフの役割を考える集い」に参加してきた。http://shaunkyo.exblog.jp/8149308/ 存続運動に協力するなら、現場を見ておきたいという…

「都市の魅力発信と博物館連携―大阪市の博物館を語る―」

表記のタイトルのシンポジウムに行ってきた。10:30から16:00までの長時間で、参加者は80人くらい。業界関係者が中心で、あとは、各博物館の利用者、学生さんなどではないだろうか。 普段は、Tシャツ、ジーパン、ジャンパー姿の大阪自然史の学芸員さんたちが…

富山の幸・金沢の難

昨日は、富山県博物館協会にお招きいただき、私の拙い話を聞いていただいた。なぜか、富山県の観光PR(あれだけ豊かな魅力があるのに、関西に知られていない)問題から、目下の大阪府問題・滋賀県問題に進み、思わず熱くなって、“全国の指定管理者よ、立ち上…

日博協研究協議会(美術部門)(5)

シンポジウムの様子を。これも、私にとって、特に興味深かった点に限って、個人的メモから抜粋する。 山梨 コレクションは、出来上がるとストップするわけではない。たとえ購入予算がなくなっても、収蔵庫がいっぱいになるのが実情だ。原田 (収蔵庫は)いっ…

日博協研究協議会(美術部門)(4)

2日目(2月22日)には、大原美術館学芸課長の柳沢秀行さんと、静岡県立美術館学芸員の森充代さんのご講演、そして、山梨さん(とりあえず、今日は「さん」で統一)の司会で、「コレクションと学芸員―収集・展示、そして新たな活用法まで―」というシンポジウ…

日博協研究協議会(美術部門)(3)

山梨先生のご講演のあとに、横須賀美術館副館長の原田光先生のご講演があった。私自身、すでに論文に書いたこともあって、逐一再現するのではなく、特に印象深かった点のみ、メモから復元する。 コツコツと最初からオープンに、(コレクションが)ないものは…

日博協研究協議会(美術部門)(2)

大阪は、昨晩から雪。今朝も、田んぼには一面の雪。気候がめまぐるしく変わる。 山梨先生のお話の続きを。 鎌倉近代美術館のコレクションは、1万点で、特に多いわけでもない。購入予算は僅かでもあるべきだ。開館当初、収蔵品はゼロだった。八幡宮の境内で…

日博協研究協議会(美術部門)

この1週間は、本当に、盛りだくさんで、何から書こうかと思うくらい。たくさん、いろんなものを見て考えて、大町の調査では、個人的な大発見も2つあった。時系列で書くのが一番、記憶をたどりやすいのだろうが、あえて、一番インパクトの強かった、山梨俊…

「今、問われる 文化施設の使命とは」(最終回)

いよいよ、最後のQ&Aまでたどり着いた。私がおばかな質問を最初にしたので、思わぬ方向に質疑が進んだのかもしれないが、主催者側が本当に発したい問いの導火線に、もしなったのだとすれば、幸いである。パネリストの皆さんは、戸惑われたかもしれないが、…

「今、問われる 文化施設の使命とは」(14)

この連載も、終わりが近づいてきた。続きを。 原 様々なレベル、立場(があり)、長崎の例は、普通は(指定管理者に指定されると)1年に1回、評価を受けるだけだが、(・・・以下、メモ追いつかず)。 この制度が抱える問題は、走り出してまだ4年(なので…

「今、問われる 文化施設の使命とは」(13)

続きを。 原 芦屋市立美術博物館の窮状を。(具体のコレクションは、)世界的にも評価され、価値が高い。(館運営に)どこがイニシアチブを取っていくのか? これまでのお話を聞いて、小林先生からご意見を。小林 加藤さんが、(具体の作品の管理を)私一人…

「今、 問われる 文化施設の使命とは」(12)

今日も、また少しだけ、続きを。 原 木ノ下さんは、阪大のコミュニケーションデザイン・センター(で)、雑誌を使ったり、(・・・)関わったりされているが、まとめて言えること(・・・)模索中のことなど、近いところから(ご意見を)。木ノ下 KAVC【神戸…

「今、問われる 文化施設の使命とは」(11)

さて、懲りずに、スローテンポに、続きを。大阪府立現代美術センターのことは全く予備知識がなかったので、間違えていたら、ごめんなさい。 川端 (大阪府立現代美術センターには)7,600点、作品がある。指定管理者(として)収蔵作品の管理運営をまかされて…

「今、問われる 文化施設の使命とは」(10)

続きを。 原 加藤さんは『あいだ』の抜刷を配って下さったが、(芦屋市立美術博物館の問題は)実際に新聞にも大きく報道された経緯もある。状況について、詳しくお話いただきたい。 加藤 現状は困っている。まず、芦屋市自体のビジョンのなさ。どういうこと…

「今、問われる 文化施設の使命とは」(9)

続きを。 原 (神戸)アートビレッジセンターは他の場所とは違って、(・・・メモ追いつかず)。 次に、(大阪府立)現代美術センターの指定管理者であるクリーン・ブラザーズの川端さんから(お話を伺いたい)。川端 (会社の名前は)有限会社クリーン・ブ…

「今、問われる 文化施設の使命とは」(8)

だいぶ日が空いてしまったが、上記研究会の第二部の内容を。私が当日メモしたノートと記憶を元に復元を試みたものなので、書き逃している部分や間違いもあると思うが、お許しいただきたい。 第二部の司会は引き続き、原久子さん(アートプロデューサー・大阪…

「今、問われる 文化施設の使命とは」(7)

小林真理先生のお話の続きを。()は私があとからメモを見ながら、記憶と想像で補った部分。 指定管理者が取り消された事例としては、倒産、NPOが指定をとったけれども理事長が健康を害したなど。全体の傾向として、指定管理の期間は長くなっていく傾向にあ…

「今、問われる 文化施設の使命とは」(6)

小林真理先生のお話の続きを。 指定管理者制度は、指定の期間が狭められていることが問題だ。指定管理者は、自治体(がこれまで提供してきた)公共サービスを代行するが、代行できるかは、自治体は不安に思っている。民間、NPO(の側も)やれるかどうか分か…

「今、問われる 文化施設の使命とは」(5)

小林真理先生のお話の続きを。 文化施設は営利的に成り立たない。博物館や美術館は、(公的支援なしには)基本的には存在しえない。文化ホールはいざとなれば、チケット代に上乗せ(することができる)。S席に5〜6万円(つければ)、それで成り立つ。行ける…

「今、問われる 文化施設の使命とは」(4)

小林真理先生のお話の続きを。 幅広く文化施設(と言ったが)、どういう施設なのか。どんな公共サービスを提供する施設なのか。何を目指して(は)、設置条例に書いてあるが(大概が)、抽象的に、地域の文化振興のために、といったこと(しか書いていない)…

「今、問われる 文化施設の使命とは」(3)

小林先生のお話の続きを。指定管理者制度の制度自体の紹介は、興味深く伺った部分のみ、メモに基づき復元させていただく。()は、私が想像で補った部分。 公の施設とは何なのか? 地方自治法第10条の2には、「住民は、その属する普通地方公共団体の役務の…

「今、問われる 文化施設の使命とは」(2)

まず、小林真理先生(東京大学大学院人文社会系研究科准教授)の講演から。私なりに理解した概要のダイジェストを(制度の説明等は簡略化させていただく)。なお、正確な記録ではないので、文責は私にある。当日のメモに基づき、()は想像で補足した部分。 …