「都市の魅力発信と博物館連携―大阪市の博物館を語る―」

 表記のタイトルのシンポジウムに行ってきた。10:30から16:00までの長時間で、参加者は80人くらい。業界関係者が中心で、あとは、各博物館の利用者、学生さんなどではないだろうか。
 普段は、Tシャツ、ジーパン、ジャンパー姿の大阪自然史の学芸員さんたちが、スーツやネクタイ姿なのに、度肝を抜かれた。ちょっと、残念だったのは、干潟合宿には、57人も友の会の会員・家族が参加したのに、今日のシンポでは友の会評議員のMさんくらいしか、お顔を拝見しなかったこと(単に私が知らないだけかもしれないが)。みんな、自分たちの博物館が大変だってこと、気づいていないのかな? 
 それで、会場の熱気という意味では、先日の、「大阪の文化の未来を考えるシンポジウム」とは、全然、違うのだった。私には、やっぱり、「大阪の文化の未来を考えるシンポジウム」とか、沖縄の県立の美術館をめぐる二度のシンポジウムのような熱気ムンムン集会のほうが、波長が合うんだろうな、と思った。
 今日のシンポも、褒めるべき点は多々あったと思う。こんなことができるのは、大阪市の博物館群ならではだろうと思う。特に、午前の、各館の学芸員さんのパネルディスカッションはたいへん面白かった。午後にも、期待以上のズバリ発言もあった。結局、参加者(聞き手)が聞きたいのは、本音トークなんだよな、と思う。愚痴でもいいから、実態が知りたいという気持ちのほうが、私などは強い。
 参加者からの質問シートを、最後に山西館長が紹介されていたが、数が多かったのは、「独法化について」と、「大阪市が、教育委員会所管だった館を、ゆとりとみどり振興局に移した経緯と理由を説明してほしい」という2点だった。恐らく、業界関係者からの質問だろう。参加者が知りたかったことと、主催者側の意図が、ずれてしまっているというべきか、どういう人を参加者に想定してのシンポだったのか、こういうのを、マーケティングの問題というべきなのか。とは言え、企画者のお気持ちも分かる・・・
 ということで、意味不明の感想をひとまず。