高松にて(全博協西日本部会)

 昨日から高松に来ている。どうやって高松にたどり着いたか、から書いていると、本題に到達しないので・・・でも、やっぱり来る道筋が面白かった。
 会場は、徳島文理大学香川キャンパス。徳島なのに、なぜ香川県なのか?? バスで簡単に行けるはずと思っていたが、雨でめげて(志度ICで降りてからどうするかで悩んだ)、新幹線岡山経由で行くことにした。岡山発特急うずしお9号に乗ったのだが、まず、岡山駅のホームが変。ホームの南側が6番線で、北側が8番線、しかも同じホームの東西に7番線と5番線がある。まあ、ヨーロッパの鉄道駅みたい、ということか。
 しかも、うずしお9号が出るはずの6番線には、アンパンマンだかのイラストでカラフルな快速列車が停まっている。・・・駅員さんに尋ねると、快速の後ろに、特急が連結されていた。で、瀬戸大橋を渡って、宇多津駅で、快速を切り離し(これは、どこか別の方向へ走って行った)、そこから「うずしお」は、反対方向に走り出した。「うずしお」の最前列に座っていたので、切り離し後は、ちょうど、お尻から風景を見る感じだった。
 そして高松から、またくるりと向きを変えて、最前列になり、今度は、単線の、のどかな風景の中を走っていくので、なんか大糸線みたいだな、と思って乗っていた。とても楽しかった。志度駅下車。
 ここからは、送迎バスだったが、琴電の終着駅(琴電志度)があって、これが、ホームの端っこが、いきなりフェンスになっていて、その外側は車道という、写真を撮り損ねたのが残念な、風情のある駅だった。
 行きしな、新大阪駅で『まっぷるポケット高松・琴平&さぬきうどん』を買ったが、金比羅さんがとても面白そう。宝物館、絵馬堂、極めつけは、旧金比羅大芝居。半日はかかりそうなので、これは、改めて一人で行きたいと思う。
 新大阪駅では、つい出来心で、『鉄道手帳2009』というのも買った。実用性があるかは疑問だが、表紙が格好よかったので。

 さて、研究討議「今、『文化財』とは何か、を考える―膨張する『文化財』―」のほうは、いろいろご意見はあったようだが、私はとても面白かった。特に、京都府立総合資料館の福島幸宏先生のお話(「『文化財』化した事務書類―近代行政文書の保存と活用―」)は、今、私が大町で直面している課題に非常に近いところのお話で、得るところ大だった。休憩時間に、大町の目録について、悩んだり、疑問に思っていたことを、いろいろと相談させていただき、絶妙なタイミングだった。

 学芸員養成の件に関しては、情報交換会で、全博協委員長校の青木先生から、今後のスケジュールについて、お話があった。来週火曜(10月28日)に、文科省に加盟各校から出された意見の集約を提出の予定、10月30日に、協力者会議のもとでのWG委員会の開催、ここで科目数、単位数の概ねを決めるとのこと。11月10日、WG委員会、実習のガイドラインを決定するとのこと。
 ということで、あとは、持続可能な科目数に落ち着くのを見守るという状態。学内的に増コマを認めて貰えるか、綱渡りの日々が始まると思う。