「今、問われる 文化施設の使命とは」(11)

 さて、懲りずに、スローテンポに、続きを。大阪府立現代美術センターのことは全く予備知識がなかったので、間違えていたら、ごめんなさい。

川端 (大阪府立現代美術センターには)7,600点、作品がある。指定管理者(として)収蔵作品の管理運営をまかされている。どのように見せていくか、案は出しているが、制約がある。積極的に公開、紹介(したい)。うまくできたらいいな(と思っている)。

原 recip、クリーン・ブラザーズの共同事業体が(大阪府立現代美術センターの指定管理者になっているが)、一方、(芦屋では、)学芸員NPOに1年契約で雇われている。現美センターでは専門研究員(は?)【このあたり、メモ追いつかず】

川端 大阪府学芸員が常勤で2名、サポートの非常勤3名は(学芸員の)資格ありで、サポートの非常勤1名は資格なしで、チームを作っている。(一方、)クリーン・ブラザーズとrecipは、メンバー9名のチームを作っていて、この2つのチームが共同で(仕事をしている)。指定管理者は、貸館(業務―大阪府立現代美術館は、府民ギャラリーから出発した―)と、所蔵作品の管理運営と、循環性【この字でいいのか不明】のある企画展(、具体的には)、日曜画家展、キッズアート、ストックラボ(所蔵品を用いたもの)、吉原治良賞記念アート・プロジェクト(公募展)を担当している。
 府の学芸チームは、全体的に学芸の立場から、(・・・この部分、メモ不明)。(我々は、ハード面、展示方法、運んだり)、以前からお手伝いしていたので、信頼(を得ている)。アドバイスは貰うが、独自でやっている。循環していく公募展の(担当で)、府の学芸チームは、今後大阪府として進めていこうとする展覧会を練る。
 共同でやっている。同じ部屋にいる。

原 recip、クリーン・ブラザーズ、府職員、同じ横並びに(・・・)。指定管理者制度は、上からおりてくるような印象があるが、(府現センターは)風通しがよいのかな?

川端 力不足なので、1年半の中で風通しよくなったり、もめたり(は、している)。指定管理者のグループ、大阪府のグループ、よく分からんな、は、普通には起こっているが、風通しが悪いことはない。大きく、府として、今後どのように進めていくのか、よりいっそう深まっていけば、(問題は)なくなっていくだろう。受け持ち分担は、違うところ。(民間企業の)営業と工場の関係のようなもので、もっとええもん作ったら売ったるのに、みたいな。Recipは動くタイプ、失敗しても進むタイプで、記録、情報のNPOとして(・・・)目指している。

何だか、複雑なことが起こっているのだなあ、と、ただただ呆然として聞いていた。大阪府民だから、まさに堂々と意見を述べることができる問題なのだろうけど、梅田より南(梅田も含めて)や西へ出て行くのは、一大決心をした日だけだ。

備忘録:見つけた関連サイト
大阪府立現代美術センター条例
大阪府立現代美術センター条例施行規則

吉原治良賞記念アート・プロジェクト2008
吉原治良賞記念アート・プロジェクト2008 coordinator page

最後に、恥ずかしながら、初めて大阪府議会の議事録を、「指定管理者制度」と「現代美術センター」で検索してみた。H18年度でヒットしたのは3件。そのうちの一つは、以下の通り。

◎ 文化・スポーツ振興室副理事兼文化課長(北野義幸君) 江之子島の旧館へ現代美術センターが移転しました際には、確かに施設規模が拡大いたすことになります。有効面積は精査中でございますので確定はいたしておりませんけれども、現状の維持管理の費用よりも増大することは見込まれるところでございます。
 このため、現在外部に賃借しております収蔵庫の二つを旧館に集約いたしますなど、現在の現代美術センターの運営予算、現状で約一億円程度でございますが、この枠内で事業が実施できますよう工夫いたし、新たなアートセンターとしての役割を果たしていきたいと考えております。
 その他さまざまな新しい事業を検討するに当たりましては、移転を機に全面的に指定管理者による運営を予定しておりまして、民間の柔軟な発想で効率的な管理運営を行ってもらう予定でおります。
 その際には、既存の事業を全面的に見直し、再構築いたしますとともに、例えば事業実施に当たり、ボランティアの方々と協働で施策、事業を推進することなども具体化していきたいと考えております。【 平成18年9月定例会教育文化常任委員会-10月17日−02号 】