私行政法?

 昨日の続きだが、菅原さんの講演の中に、もう一つ気になる話が出てきた。2005年6月14日の日経新聞夕刊一面に、「私行政法」という話が出てくる、というものだ。で、今日、その新聞記事を入手した。「身近な行政サービス 町内会やNPOに委託 総務省 法整備へ」という見出しの小さな記事だ。で、菅原さんの講演では、こうなる。
「この記者はものごとを知らない。世の中をあげて自治体の公の施設だとかなんだとか、全部指定管理者にするんだよと書いてあるのに、その本家本元である総務省がせっかくNPOを指定管理者にしたというめでたい事例まで、これは指定管理者制度失敗でしたね、私行政法が良いんじゃないですかとハシゴを外そうとかかっている。・・・私はだから、指定管理者制度はもう揺らぎのなかにあるのではないかと、総務省もそう思っている、私もそう思っている」(p.87)。この講演は、2005年9月6日だから、もう1年以上前だ。
 それにしても、「私行政法」というのは、ネーミングだけでも違和感がないだろうか? 考えるだけでも、なんだかとっても疲れてしまった。