干潟合宿

takibata2006-10-01

 昨日、今日と2日間、大阪市立自然史博物館友の会の干潟合宿へ行ってきた。場所は揖保川河口と新舞子浜。昨日(土曜日)は、揖保川河口で、ヨシ原と干潟の水溜りで、カニを探した。次男を追いかけて、ヨシ原と水溜りの境目あたりを進んでいくと、だんだん、足が沈んでいく。はじめはたいしたことない、と思っていたが、冗談抜きで足が抜けなくなってくる。ズック靴からスポッと足だけ抜けて、靴は干潟にとられたまま。手を突っ込んで靴を引っ張り出す。どんどん足は沈むので、足元に転がっている太目の枝を踏んで、沈むのを止める。一時はどうなることかと思った。考えれば、息子は軽いので、私よりははるかに沈みにくい。私と次男が採ったカニの大半は、アシハラガニだった。あとはホソウミニナとフトヘナタリガイ。他の方たちは、もっと珍しいものを採っておられたが、こちらは、泥と戯れるのが楽しいのだった。
 夜は、みなさん、民宿で顕微鏡を覗く。大人の人たちが、魚やカニプランクトンを前に、畳の部屋でくつろぎながらキャアキャア言っている、ここではごく当たり前の不思議な光景。息子は、Kさん家の兄妹と意気投合して修学旅行のノリだった。
 今日(日曜日)は、早朝6時から、昨夕仕掛けた網かご揚げと、岩場の生き物探し。おもしろいほどカニがいる。浜も岩場も一面に鮮やかな緑色の海草に覆われ、強烈な磯の匂いがする。新舞子浜で干潮になった干潟の観察。期待のマテガイ堀りは1匹もうまく行かず、アサリ堀りに興じる。沖合いの干潟で、トレーを囲んで今日のまとめ。雨がだんだん降り始め、息子が寒いと言い出して退散。
 今回泊まった民宿の大阪屋は、ご飯もおいしく、部屋もお風呂もきれいで、部屋の窓からは海が見え、とても快適だった。帰路の電車の中では常連さんたちと、今回は宿の掃除もなくてよかったね、とか言ったのであった。世話役のみなさま、お騒がせ&お世話になりました。
 写真は、新舞子浜の干潟の様子。