書けた!燃え尽きた!

 15日締めの学内共同研究報告書の文章が、さきほど完成した。1時間半ほど、遅刻。15日の午後遅い便で、最後の速達が届き、そこからはエンジンがかかって、最後は熱中した。もう半日早く、本気になれればいいのだが。
 さて、この共同研究「21世紀ジェンダー教育の構築―フィールドワークからの発信―」というタイトルで、私の担当部分は、「ミュージアム関連女性専門職のキャリア形成と課題」。
どっちも、いかめしいタイトルだが、先日紹介した、『美を想う女性群像―わたしの美術館―』の続編を作ったような形になる。

 法改正に向けて、結論めいたところだけ。

 次に、博物館法改正の動向を意識しながらの提言を以下に述べたい。
第一に、現在及びこれからの学芸員に求められる資質は、個別専門分野の狭く深い知識だけではない。学芸員資格の高度化、二段階化を導入するに当たっては、ミュージアムが現在、社会の中で置かれている状況を的確に認識し、社会的使命感とコミュニケーション能力を伴った「専門職」を養成すべきである。
第二に、女性を中心として、アルバイト・非常勤嘱託等で働く人たちに、専任として雇用されるルートを保障しておくことである。特に女性は、出産・子育て・介護などで、働き盛り・成長盛りの時期に学業・研究や仕事のペースを落とさざるを得なくなる確率が高い。子育てや介護は、当事者の女性だけでなく、社会全体で担うべき課題であることは言うまでもないが、生涯教育の理念に照らしても再チャレンジの機会を、学芸員養成制度の中に保障すべきである。

 第二の方は、論旨がすっきりしない感じもするが、イメージとしては、「新博物館法」制定以降も、やる気に応じて「新学芸員」となるルート/可能性を、あらゆる人々に対して残しなさい、という意味である。そう書き直したほうが、分かりやすいだろうか。