沖縄フォーラム(7)

 いよいよ、ディスカッション編に突入する。最初はなかなか皆さん、手が上がらないのだが、時間が経つに従って活発になっていくのは、前回と同じ。なお、フロアから発言された方のお名前は、分からない方もあり、原則Q表示をさせていただくが、作家さんなど一部の方は、お名前を上げさせていただく。

安座間 ディスカッションに入りたい。
Q 普段、美術館に程遠い生活をしている。暮らしているところが、新都心。美術館オープンに合わせて、地域の祭りをやろうと企画し、事務局長をやっている。(今日のお話を伺って美術館は)問題ありそうだなと参考になりました。
 質問ですが、このまま美術館が行政主導(のままオープンするのは)不可解、納得いかない方法で開館して、オープニングイベント(が行われる)。(このような)会を立ち上げられ、1.今後どのような行動を起していこうと考えているのか? 2.小澤さんの時間限定美術館、面白いなと思った。僕たちがやろうとしている祭りは、ベースでやっているような祭りをしようではなく、アートを意識した祭りをしようとしている。県内外でアートを目指している人たちに声をかけて、発表の場を提供しよう(と考えているので)、一緒に行動できたら面白いことが出来るのかな。前島とか県内の人で意見を。
安座間 どういうアクションを起していくか。
宮城 インフルエンザの5日目で、(今回の会は)やりたいなと思って企画した。10月に、沖縄県立の美術館・博物館の動向がおかしいんじゃないかと思って、シンポジウムを議会決定前に(開催し)、NOを通そうと発言した。
 その後、行政のスケジュールに合わせて、様々な動き(があり)、陳情書を出したり(したが)、思いは通らず、疲弊した。何のためにそんなことをしていたのだろう、動向に振り回されていただけで、負けてしまっていいのか。
 たたかいは、常にしていかなければならない。私たちは、何を求めて、どこに向いていくのか。美術館とは何だろう(ということを)、美術館の中で活動(している人)、美術館の外で活動(している人)、美術、社会に直接アプローチしている人、精力的に活動している方々のお話を聞きたい、どう社会にアプローチしていけるのか。
 美術館とどう関わるか、先を見たビジョンがつくれないか。沖縄現代美術館を意図し、沖縄のまずしい状況、どうしようもないと言っていても仕方ないので、どいうふうに切り拓いていけるのか。今後どういう展開(をしていったらいいか)、パネリストから意見を聞いてから、沖縄ではこうしていきたい(ということを考えたい)。それぞれで、自分はどういうかかわりをしていこう(というのを考えてほしい)。(以下、続く)

 宮城さんの最後のところは、メモ不十分になってしまった。()内は、私が想像で補った部分。沖縄では、美術館を使う側が、真剣に考えてこういう会を主催してしまうところが、私には魅力的である。