『「なぜか、仕事が速い人」の時間管理術』

 最近、ハウツー本、自己啓発本ばかり読んでいる気がするが、これもその1冊。梅田さんの『ウェブ時代をゆく』を探していたときに、偶然、書店の本棚で見つけた(先週の火曜日)。その日は買わなかったが、タイトルが気になって、今日、買ってすぐに読んでしまった。授業の合間の気分転換とか、帰りの電車の中、楽しく過ごせた。

 松本幸夫『「なぜか、仕事が速い人」の時間管理術』(アスキー新書、2007)。この本で面白いと思ったのは、「仕事を速くすると空いた時間に再び仕事が入り、ますます忙しくなってしまいます。時間活用のパラドックスと言えましょう」(4頁)という部分。効率化を図るその目的は? と問うところが面白い。余計、仕事を増やすためではないのだ。

 「自分予約がスケジュールのポイント」というのも、なかなか勇気を持って実行しがたいところ。最も能率の上がる時間帯を「自分予約」しようという主張(73−79頁)。

 最後に、人生の目標。「仕事が効率的にできる→時間のゆとりができる」その先は、「おそらく目的というのは、ゆとりのできたその時間で「何をするか」の「何」になってくるでしょう」(137頁)とのこと。仕事は余分に引き受けてはいけない・・・と励まされる本だった。この薄さ(1cmもない)で、724円+税は、ちょっと高い?