年度の終わりに/『学芸員 さまざまな仕事』

 30日、熱が下がる。まだ活字を読む気力がない。午後から少し元気になり、夜、掃除を始める。ほこりを少しでも減らそう・・・。寝ようとすると、寝すぎで腰をはじめ体中が痛くて寝付けないという驚くべき経験を味わう。
 31日、発送作業をすべく、朝一で大学へ。今日は午前11時で今年度の郵便物の受付が締め切られる。11時前に持ち込んで、間に合わなかった分は、郵送予算の残り35冊分をしっかり切手で貰う。これで、せっかく獲得した予算を無駄にせずに済んだ。結局、夕方5時半まで、発送作業を進める。手紙を書くのが大の苦手なので、こういう機会にえいやっとやってしまわないと、また1年、出さずじまいになってしまうのだ。不義理を詫びて、2〜3年分とかをまとめて詰め込む。帰路、駅前のポストにエクスパックを投函したら、口のところで(また)引っかかってしまった。ポストに書いてあった電話番号をひかえて電話するが、何度かけても、お話中。
 この時期は、どこも似た事情のようで、研究室あて山のように郵便物が届く。一番驚いたのが、大阪歴史博物館からいただいた刊行物セット。年報5冊6年分と、中学生向けワークシート集のような冊子と、『学芸員 さまざまな仕事』という冊子。最後のだけ、かばんに詰めて、帰りのバスの中でパラパラめくってみた。調査・研究面の紹介は極力押さえて、これだけ奉仕しています・・・という涙ぐましいPR。でも、この冊子、どういう人を読者と考えて作られたものなのだろうか? 左側の「学芸員の仕事」を書いた人と、右側の「自己紹介」を書いた人は同一人物なのだろうか? とか・・・考えるネタは尽きない。面白いのは、最初の頁の以下の言葉。「明治時代以降、日本の国公立の博物館は、時代の節目にあわせ記念碑的に造られてきました」・・・うんうん、正しい認識だ。でも、これが冒頭の言葉って、ちょっと虚しくないだろうか。