ママ・ミア

 夕方7時にピカデリーサーカスに集合して、全員でミュージカル“ママ・ミア”を観に行く。出発前は猛烈に忙しく、T先生労作の“ママ・ミア”のあらすじも読まずに来たのだが、今朝、初めて読んでみて驚いた。“ママ・ミア”はABBAの代表的な曲名だが、それと、ミュージカルの“ママ・ミア”とは偶然の一致だと、今日の今日まで思い込んでいたのだ。なんとこのミュージカルはABBAのヒット曲を元に作られているらしい。音楽にはおよそ縁のない私の若い頃の数少ないお気に入りのレコードがABBAだった。
 それで期待は大きく膨らみ、劇場へ。幕が上がり、華やかな舞台、慣れ親しんだいくつものヒット曲を聴くうち、今、ロンドンで、ミュージカルを観に来ている、などと予想だにしなかった、遠い遠い昔のことを思い出す。人生は、変えようと思えば、いつからでも変わるものだ。ダンシング・クイーンをはじめ、感動の2時間であった。家へ帰ったら、ABBAのCDを買おう。でも、掃除をしないとCDプレーヤーすら回せないのだったっけ。
 帰路、学生たちと、ターニャ役の女性が格好良かったね、と盛り上がる。彼女たちに言わせると、エロカッコいいのだそうだ。これは私も同感で、まあ、今後の努力目標かな。