引越し完了

 引越しが無事終わった。予定より随分時間がかかり、一通りの開梱が済んだのが午後8時過ぎ。他の先生方のレイアウトを見て歩くと、それぞれに個性が出ている。社長机風の置き方をする人あり、こぎれいなオフィス風にレイアウトする人あり。意外な側面を垣間見た気がする。
私の部屋は、誰が見ても図書館の閲覧室。着任当初、奥行きの深い本棚を買ってしまい、本が二重に押し込まれて、後ろの本を探すのが大変だったので、今回は、図書館の書庫のように、両面から本を取れるよう、3本の「シマ」を作った。机は部屋の端っこに押し込んだ。壁に机を引っ付けないレイアウトがありうるとは、想像だにしなかったのである。
自分の番が来るまでだいぶ時間があったので、N先生の片付けを手伝う。私以上にありとあらゆるものが備蓄されており、うわさのヘビ袋(ヘビの標本をきれいに作るためとのこと)からはじまり、やはり机の引き出しには、どんぐりが入っていたのだった。
1冊、本をもらった。岩田久仁雄『自然観察者の手記』(研究社、昭和19年)。なんと早い時期の「自然観察会」と思って貰ったのだが、家に帰って開いてみると、蜂の話が書かれているようだ。でもその道では有名な本らしく、一緒に片付けていたK先生も、「あ、それ僕も読みました」と言われていた。