意見の下書き(2)

 とりあえずは、中間まとめに沿って、書けるところから続きを書きたい。下書きなので、とにかく思いついたまま(言いたい放題)書くことにする。

第3章 博物館登録制度の在り方について
2 博物館登録制度改善の方向性(続き)


・「(2)基準の内容」について
 「経営」の項では、「計画→事業→達成状況の確認→次の計画」というPDCAサイクルのみが記述されているが、法改正に際しては、博物館の経営基盤確立のために、むしろ設置者側の義務を明確にすべきである。【これは登録制度のありかた以前の問題であろう】


・「(5)登録審査機関」
 第三者機関が審査を行う場合は、一つの機関のみが審査(ないし評価)を独占することなく、複数の審査(評価)機関の中から、博物館側が審査を受ける機関を選べるようにすべきである。


・「(7)登録博物館の名称独占」
 「登録博物館が享受する税制上の優遇措置」とあるが、財政赤字の解消や、高齢社会を支えるために、国・自治体とも税収アップは避けて通れない課題である。「(現状より拡大した)登録博物館の認定」が「税制優遇措置の享受」に結びつくと考えるのは、現状認識が甘いのではないか。


・「(9)博物館評価について」
 誰が読むのか分からないような膨大な書類書き(=「評価のための評価」)にならないよう、また博物館員が疲弊しないよう、すでに評価制度を導入している他機関の事例を参考にするとよいのではないか。評価に使う時間・労力を、教育普及活動や、調査研究など本来の博物館活動に用いたほうが利用者のためになるのではないだろうか。


・第3章の2 全体を通じ、何のために登録や基準を設けるのかが明白でない。


第4章 学芸員制度の在り方について
 2 学芸員制度の見直し
 学芸員養成制度を見直すのであれば、「対話と連携」の本来の精神に立ち、博物館側と養成機関側(大学・短大)との正式な話し合いの場を設けるべきである。博物館側からの一方的な法改正の要求は、相手の立場に対する想像力の欠如である。(以下続く)

 むろん、大学側からも、自律的な努力をしますという意思表明は必要だと思う。実態はとても大変なのだが・・・