意見の下書き(4)

 続きを。

第5章 博物館運営に関する諸問題について
1 指定管理者制度等について


地方独立行政法人について 直営や指定管理者制度に比べ、利用者(将来の利用者を含む)にとってどのようなメリット・デメリットがあるのかを検討の上、公表すべきである。市民の共感が得られるような問題提起が必要である。


2 公立博物館の原則無料規定の扱いについて
p.21 下から5行目 「原則が例外を大きく上回っている」は、「例外が原則を大きく上回っている」の誤記ではないか。


3 博物館を支える多様な人材の養成・確保
ボランティアは自主的自発的な活動であり、それを博物館側の視点から資格認定するというのは、おかしな話である。また、大学での学芸員資格取得ができなくなれば、ほとんどの大学で博物館関連科目は開講されなくなり、ここに記されている「博物館に参画する支援者」の大学での養成は不可能となろう。


4 博物館倫理について
ボランティアに博物館倫理への理解を求める前に、博物館員の側が、まず職業倫理規定を定める必要があろう。「博物館倫理」がこの中間まとめの最後に記されているのも、順番としてはおかしいのではないだろうか。


【全体への意見】
「中間まとめ」は、全体として博物館側の視点からしか書かれていないのではないだろうか。もし現在、法改正をする必要があるのであれば、博物館の利用者(将来の利用者も含む)の視点に立ち、利用者の権利を守るための博物館法の条文構成を考える必要があろう。日本図書館協会の「図書館の自由に関する宣言」を参考に考えることはできないだろうか。
学芸員(養成)問題ばかりが話題になり、本来協力しあうべき博物館―大学・短大の間に溝ができるのは、たいへん不幸なことである。

先ほどコメント欄にも書きましたが、私はどなたの意見の代言をすることもできません。この問題に関心をお持ちの、一人でも多くの方から、文部科学省へ意見を送っていただきたいと思います。意見の受付は、明日(2007年4月23日)までです。
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=Pcm1010&BID=185000255&OBJCD=&GROUP=