『フューチャリスト宣言』

 今日、○○が無事終わった。なんとなく予感はあったのだが、初対面の先生は、想像通りベテランの、もののよく分かった先生で、フレンドリーにお話が弾んだ。掃除のほうは、昨日の晩、どっと疲れが出て突然眠くなったので、もういいや・・・で、とりあえず玄関から和室までの道が開通していたので、それ以上、バタバタしないことにした。
 終わってものすごい解放感に浸った。この解放感は、学会発表が終わった日と同じくらい・・・。で、犬の散歩に行ってから、届いていた、梅田望夫茂木健一郎フューチャリスト宣言』を読んだ。ご飯を食べながらも読んで先ほど読み終わった。最初に『ウェブ進化論』を読んだときほどのインパクトはないが、楽しく読み終わり、特に異論・反論があるわけではない。
 第3章冒頭の「大学で教えるエネルギーをブログにかけたい」という小見出しインパクトがあるし、「既得権益」という言葉にはギクッとはするが、梅田さんや茂木さんが話している内容は、ごく普通のことのように思えてしまう。面白かったのは、

茂木 ・・・だから、日本の教育の本質は「談合」であると思う。
梅田 誰もとんがらせないように談合している、と。(pp.117−118)

という部分。日本の大学入試批判なのだが、そういうのは、今や一部の超有名大学受験生だけの現象で、私立大学の大半の学生は、「人工的な受験技術を磨く」という世界からはとっくに訣別している。私学の入試は、まさに「ミニマム」を問う形になっていると思う。「公式的な正しい範囲」を知ってくれていたら、授業するの楽なんだけどなあとか。
 本の紹介にも、書評にもなっていないが、久しぶりにガイドブック以外の本を読んだのでとりとめもない感想を。
 明日は、楽しいバス旅行(見学実習)の日。実習生たちに課題を割り当て見学実習の案内小冊子原稿を出させたら、これまたびっくりのコピーペースト作品集となった。