見学実習バスツアー

takibata2007-05-12

 無事、見学実習バスツアーが終わった。主催者(引率者)としては、無事故で帰れたのが何より。絶好の行楽日和で、渋滞もなく、スムーズな旅になった。
 今年の博物館実習生は8名しかいないが(厳しくしたら、こうなってしまった)、マイクロバスも大型観光バスもそう値段に変わりはないとのことで、50人乗りの大型観光バスをチャーター、博物館学1(概論)、博物館学3(経営論・情報論)履修生にも声をかけ、計32名(+引率2名)の旅になった。
 バスツアーは今年で3年目。2005年度は、美濃和紙の里会館、2006年度が、北名古屋市歴史民俗資料館(旧・師勝町歴史民俗資料館)北名古屋市回想法センターと旧加藤家住宅。今年は、INAXライブミュージアム茨木市から日帰りでは、常滑市がぎりぎりの距離だ。
 今年は、出欠確認、集金、バス内でのガイド役を実習生に分担してもらった。後輩たちがいるので、お兄さん、お姉さん役で少し教育効果があっただろうか。解説冊子作りで調べてもらった項目は、常滑の歴史・地理、陶(すえ)と須恵器、常滑焼、土管、中部国際空港トヨタ常滑市中心市街地、の6項目。こちらのイメージとはまるで違う原稿が集まって、始めは絶句したが、聞き手も同様の思考回路だろうから、存外、聞き手のニーズに合っているのかもしれないと考え直しもした。
 それでも、自分の名前が書いてないよとか、漢字が間違っているよとか、出典は?とか、何年のデータ?とか、突っ込みながら、和やかにやっていった。
 現地では、INAXライブミュージアム学芸員さんに、講義室で館の運営方針や組織、館内のみどころなどをレクチャーしていただき、その後1時間ほど、2組に分かれて館内を案内していただいた。
 自由時間になると、建物の外で、ボーっと座っている男子3人組がいて、え?と思ったが、リピート型のミュージアムで何をするでもなくぼんやりと時を過ごすというのも、大事なことだよな〜と思い直し、目くじらを立てないようにした。
 さっさと陶楽工房で、モザイクアートの体験メニューに取り組む子もいたりと、学生のさまざまな面を見られたのも楽しかった。
 案ずるより産むが安しで、今年は集合時間に遅れる子も皆無で、実にスムーズに事が運んだのだった。1人でも、こういうの楽しいな、と思ってくれる子が増えると嬉しいのだが。
 写真は、INAXライブミュージアム「戸高千世子展」(2007年5月12日撮影)。