書けない一日

takibata2007-05-30

 月末締めの原稿に取り掛かる。あれこれ本や論文のコピーを引っ張り出し、乱読しただけで、一日が終わってしまう。夕方、気晴らしに、犬の8種混合+フィラリアの薬を貰いに、動物病院に行く。気がかりな用事の一つが無事済んだ。帰路、水が張られた田と遺跡を隔てるフェンスの上に、カラスが1羽。その足元にアオサギが1羽、どちらも動かずじっとしている不思議な光景に出会う。

 書かなければいけない原稿は、博物館教育の概説。“概説”というのがとても難しい。ふと、先週の金曜日の授業を思い出した。アメリカの写真を見せていたのだが、メトロポリタン美術館での子どもたちの活動の様子に、学生たちが、えーっつ!と声を上げたのである。“こんなんして、ほかの人の迷惑にならんへんの〜?”という疑問。“だって、全体がものすごくデカイから、こんなん、氷山の一角なんよ”。まだまだ関西の学生たちには、美術館での床すわり自体が、とても不思議なものに写るらしい。

 写真は、メトロポリタン美術館での教育活動(2005年8月撮影)。