山形美術館

takibata2007-06-22

 21日午前中は、山形県立博物館教育資料館へ行ったあと、山形美術館へ行った。館内に入るとまず大きなエントランスホールがあり、両サイドは貸しギャラリーになっている様子。この日の展覧会は有料。常設コーナーへ行こうと奥へ進むが、行き止まりとトイレになっている。?となって、入り口に戻って、受付で尋ねると、館内案内図をくれるが、とにかく2階へ上がればよいようで、コインロッカールームの脇から階段で2階へ上がる(階段の位置がいかにも端っこ。あとで、受付すぐ脇にエレベーターがあることを知る。一言、そう言ってくれればよさそうなものだが)。
 2階に上がると、今度はメインフロア(?)では、書道展をやっている。常設コーナーにはこの貸し会場を突っ切らないと、たどり着けない形になっている。書道展の準備をしている男性たちから、“ここも見ていってくださいね”と声を掛けられる。
 その奥に、チケット売り場があり、“いわゆる美術館部門”の共通チケットを買う形になっている。ここで、笑える事件が起こった。ダメもとで、日博協の会員証を見せて、「これ使えますか?」と聞いてみた。切符売りのお姉さんは、「博物館じゃないですから・・・」と言いながら、どこかへ電話をかけて「やっぱりそうですよね〜」と言いながら電話を切った。思わずお説教したくなったがやめた。・・・日博協がまず内部でやるべき課題は多い。多くのミュージアムのチケット売り場にいる人たちは、「日本博物館協会」という団体の存在を知らないのである。
 さて、まず、吉野石膏コレクション室(珠玉のフランス近代絵画)。予想通り、パステルカラーの絵画のオンパレード。ぐるりと一周して、新海竹太郎竹蔵彫刻室へ。新海竹蔵の彫刻は、日本の具象彫刻の中では好感が持てる作品群だ。階下に下りて、別館1階の長谷川コレクション記念室。地下室のようなつくりで、他に誰も人がいなくて、監視の目もなく、静かな時間を味わう。岸連山「四季花鳥図屏風」、鳥や花の名前をすぐに語れそうな人たちの顔を思い浮かべながら眺める。
 3階の企画展示室では、「生まれるイメージ」展を開催していた。山形ゆかりの現代に生きる5人の作家の作品を1室に展示したもの。堀正明さんの作品を眺める。和紙を黒鉛筆で塗りつぶすという、よくあると言えばよくあるパターン。
 最後にカフェで昼食。50円引き券を貰っていたが、誰も利用者はいなくて、よい場所だけど赤字経営だろう。写真は山形美術館の喫茶室の窓の外(2007年6月21日撮影)。