[旅行]ルツェルンの災難(9月2日)

 チューリッヒからルツェルンへは、毎時04分と35分に列車がある。何時の列車に乗ったかは、記憶・記録ともにない。比較的早い時間にルツェルンにつく。8月30日に泊まったのとは別の、駅裏のホテルを予約していた。地図を頼りに行くと、ホテルの入り口がロックされていて、入れない。宿泊者はカードキーを挿して、扉を開ける仕組み。10人程度のシニアグループが、“開かない”というそぶりで、ドアの前に固まっている。

 おかしいな、と、別の入り口を探す。戻ってくると、グループ客はいなくなっていて、偶然、中から出てきた青年が入り口を開けてくれた。ちいさなカウンターは無人。途方に暮れていると、これまたちいさなソファーに座っていた、若い女性が、フロントは、向こうのホテルだと教えてくれる。??状態で、駅からすぐのスターバックスの入った建物に行く。どうも、こちらが本家(高級ホテル)で、私が泊まるのは、おまけのリーズナブルな別館らしい。

 本家でチェックインして、カードキーを貰い、裏口を通って駐車場を通って、ゴミ捨て場を通って、別館へ行くという、あからさまな構造。朝食は本家なので、またゴミの横を通ってなのだが、部屋自体は広くて快適だったので、よしとする。夜中に若者がエレベーター近辺で騒ぐのが、うるさくはあった。

 チックインのとき、リュックを下に下ろして、リュックの口が15cmほど開いているのに気づき、びっくりした。コインロッカーから、まっすぐホテルまで来て、ホテルの入り口探し以外はどこも寄っていない。スリに開けられたとしたら、信号待ちのときか、最初にシニアグループと一緒におかしいなと言っていたときか。

 部屋に入って、中身を確認したが、何も取られていない(何も盗るものがなかった)。
リュックの一番上には、Zoo Baselと書かれた黄色に黒でキリンのマークが入った袋。中身はワニのぬいぐるみが2匹。あとは、図録とか・・・しかし、いくらスイスとは言え、チャックの取っ手を一番上に出していたのは、油断しすぎ。以後、チャックの取っ手は横にして、ネジネジで括っておくことにした。これだけでも、随分、予防にはなるだろう。

 荷物を置いて、川岸に出る。ロイス川の北岸一体には、川岸にカフェやレストランが並ぶ。ほぼどこも満席の中、比較的安そうな店を見つけて、座る。カペル橋とそこにかかるハンギングバスケットを眺めながらの食事は、とても開放的。ここでも、ワインとピザとカプチーノ。最後に支払いをしようと、小銭をあさっていたら、イタリア系の店員さんに、“慌てないでいいですよ、あなたのバカンスなんだから・・・”と言われ、なぜかその言葉がずっと忘れられない。
 写真は、ロイス川沿いのイタリアンレストラン・カフェ、川に架かるのがカペル橋(2007年9月3日撮影)