森井ユカさんの本

 ひょんなことから、森井ユカさんの『ミュージアムショップ トリッパー』(青山出版社、2007)と、『ポストオフィスマニア』(講談社、2006)を購入した。どちらも、四角い形のかわいい本で、本の中もたいへんしゃれている。
 『ミュージアムショップ トリッパー』は、ヘルシンキストックホルム、ロンドン、パリのミュージアムショップと、そのグッズを扱ったもの。一味違う博物館ガイド・旅行ガイドになっている。
 もっと気に入ったのは、『ポストオフィスマニア』の方で、こちらは実質、ヨーロッパの郵便博物館ガイドになっている。数年前に訪れたパリの郵便博物館に、大変感激した記憶があるが、フランス以外にも郵便博物館はいろいろあるようだ。そして、各国のページの最初には、それぞれの“郵政(民営化)事情”が紹介されている。
 最初、森井さんの本を見て、自分は何でこういう道(誰からも愛されそうな博物館の取り上げ方)に進めなかったのかなあ・・・とため息をついていた。しかし、何日か経って、結局、オランダのポストマンの写真と記事を眺めながら、“国営/民営化問題”を毎日考えていた自分に気づいて、苦笑した。