サボテンバイキング

takibata2008-01-15

 先ほど、宅急便で、伊豆シャボテン公園で買ったサボテン・多肉植物が届いた。
 伊豆シャボテン公園には、一風変わったミュージアムショップがある。大きな温室で、通路を挟んで、地面にたくさんのサボテン・多肉植物の苗が並んでいる。ザルと菜箸がたくさん置いてあって、ザルの中に、砂地に植えられた小苗を箸で掘り上げて入れていくシステムである。好みの鉢を選んで、カウンターで鉢に寄せ植えしてもらう。これは、多くのお客さんに人気だ。
 初めてこれを見たとき、複雑な気持ちながらも狂喜した。買って帰っても、温室もフレームもない我が家では、日照の関係でうまく育てられないことは百も承知している。個々にラベルがついていないとか、不満な点もある。でも、2年前は子どもにせがまれて、つい、自分も一緒になってサボテンバイキングを楽しんでしまった。そのとき買って帰ったサボテンの中には、枯らしてしまったものもあるが、不十分ながら生き延びているものもある。
 今回は、家を出る前に、サボテンは買わないからね、と言い含めて来たのだが、今度は、私の方が我慢できなくなって、結局、買い込んでしまった。
 それが今日、届いたのである。丁寧に包装がしてあり、全部無事だった。鉢を玄関の下駄箱の上に並べると、幸福な気持ちが湧き上がってくる。サボテンの育て方のしおりも、バージョンアップされていて、より分かりやすくなっている。「サボテンの育て方に関するお問い合わせは」とあって、伊豆シャボテン公園の電話番号が書いてある。(熱川バナナワニ園での買い物にも、ティランジアの育て方のしおりがついていて、研究室の連絡先が書かれている。)
 買われていった植物が無事育つことは、栽培を手がけた人たちに共通の願いだろう。好きなのに枯らしてしまう罪深い過去の数々を思い浮かべながら、もう一つの今後あるかもしれない人生に、思いを馳せる。
 写真は、伊豆シャボテン公園・メキシコ館の初緑(2008年1月13日撮影)