気になる文献あれこれ

takibata2008-01-17

 年が変わってから、もう月の半分以上が終わってしまった。必要に迫られ、なじみの薄い分野の本をあれこれ読んでは、途中で挫折する日々。クマでもできるとか、マンガで分かる・・・みたいな類の入門書は、クマの何たるかが分かっていないのではないだろうか。
マンガで分かるシリーズで、かわいい女の子の絵が表紙に書いてあるのに、中は“行列”だらけとか、勘弁してほしい。
 タイプは違うが、書名にだまされた気がした本の1冊は、月刊「地方財務」編集局編『スラスラわかる!自治体財政健全化法のしくみ』(ぎょうせい、2007)。絶対、スラスラわかりません。っていうか、そもそも想定されている読者が、自治体財務のプロなのだろう。その手の用語辞典で語の意味を調べながらでないと、無理。
 さて、本家の『地方財務』2007年11月号には、“特集 検証!指定管理者制度 選定・更新のポイント”が掲載されている。これは使えそう。ぱらぱら見ているうち、同じバックナンバー(2007年9月〜11月号)に“短期連載 地方自治体のアセットマネジメント―公共施設管理のためのシステム構築のあり方”(名取雅彦)があることに気づいた。「1960〜70年代に建築された施設が今後一斉に更新時期を迎えるにもかかわらず」という出だしは刺激的。私の頭の中ではすぐに、「PFIによる建て替え+指定管理」図式が浮かぶが、この連載では、もっとずっと幅広い検討がなされているようだ。
 もう一つ、『博物館研究』2008年1月号の高山昌茂「公益認定制度の概要」。読むと暗い気持ちになるが、気になったのは、これまで、公益法人改革→私立館の税制優遇措置の問題と思い込んでいたのだが、自治出資法人にも、広くかかわる問題なのではないかと気づいた。
 明日の午後から、また調査に。車中の友は、こんな顔ぶれになりそう。
 写真は、何の関係もなく、熱川バナナワニ園ティランジア(2008年1月12日撮影)。