高岡市万葉博物館

takibata2008-01-28

 8:20に氷見線伏木駅に着いたので、ぶらぶら歩いていく。勝興寺までの門前はゆるやかな坂になっていて、案内板などが丁寧に出ている。観光開発ブームらしい。
 途中、伏木気象資料館(旧測候所跡)がある。「みんなで手作り みんなに愛される 資料館をめざす」(伏木観光推進センター)という看板。今、富山県高岡市は共同で、「近世高岡の文化遺産群」世界遺産登録化を目指しているらしい。(ホテルに置いてあった「富山物語」というPR誌に、K先生が顔写真入りでぼーんと載っていたので驚いた。)ちなみに、富山県議会では立山黒部地域の世界遺産化などという話題も上がっている。その先に、勝興寺。立派な寺院だが、現在、工事中なのが残念。一向一揆の中心になったお寺とのこと。木彫が見事。
 さて、高岡市万葉博物館。大型観光バスが入れる駐車場完備。樹木の手入れも立派。ショップの品揃えも喫茶レストランも充実。さて、展示室に一歩入って、これって長崎某館そっくり。一目で展示業者が分かってしまう。映像が始まっていて、スクリーンが妙に荒いのに気づく。やがて、スクリーンの手前から、地図パネルが立ち上がり、大伴家持の行程に合わせて、ランプが点灯する。さらに、スクリーンの奥に、人形を使った立体展示が現れる。新手のファンタビューか? 誰も居ないので、スクリーンに近づいて、覗いてみると、スクリーンは目が粗くて、その背後に、三つ段違いで人形が棚に設置されていて、光の当て方で、スクリーンを透過して順繰りに人形が浮かび上がるという仕組みだった。しかし、スクリーンの目を荒くすると、映像の写りがいまいち。
 その先の企画展示室内にはガラスケースが林立。間に、透明な樹脂かガラスの大きな板に、カラーで打ち出した解説を両面に貼ってあるが、これも外注だろう。ケースの中は、ほぼ複製品。・・・順路に従っていくと、なぜか階段を上がり、庭に出る。立山連峰が今日は雲も無く美しい。・・・で、ぐるっと巡って、ショップの横に出てくる仕組みになっている。カフェレストランには、熟年の男女数人が楽しく語らう。この館、講座やセミナーは盛んなようだ。
ショップに、紀要など、館刊行物がたくさん並んでいるが、見本が出ているのは、一般書だけ。地下に立派な図書室。ここに館刊行物が並んでいそうだが、入り口にバーがある上に荷物はコインロッカーへとあり、面倒になる。バーコード管理で、入り口に改札バー(正式名称は何というのか知らない)があれば、荷物を持って入ってもOKではないのか?
受付の女性は大変親切で、彼女の話では、立山連峰がきれいに見えるのは、年間70日しかないとのこと。