富山市科学博物館

 富山に戻って、最後に、富山市科学博物館へ。旧富山市科学文化センターが2007年7月13日にリニューアルオープン。といっても、旧館時代に行かずじまいだったので、比較できないのが残念。新しい展示は、見かけは徹底的に子ども向けになっている。展示の高さも低く、解説自体がマンガ仕立て。体験型展示満載。名前からして当然なのだろが、自然史の館というよりは、科学館の色彩が強い。片っ端から、体験型展示に挑戦。風速15mを体験する小部屋。これは素直に笑えた。次のダイヤモンドダストもわあ、きれい。次のシアターは、いまいち。一番手ごわかったのは、水の循環の大きな手動装置。一所懸命ハンドルを回したが、途中でうまく玉が動かなくなった。そもそもこの展示は、ダムの仕組みなのか、水が蒸発して雨や雪になって地上に戻ってくることの比喩(?)なのか、探してみたが、説明が見当たらなかった。
 化石や剥製もたくさん展示されているが、広い面積の中でばらけてしまった感じだ。有孔虫をはじめて見て感激。昆虫の標本は、ずらりと並ぶのではなく、生息環境に合わせた写真の上に点在。あとは、昔の里山の展示など。
 びっしり標本が並んでいるタイプの展示が好きな私としては、これからは、自然史系の館の展示も、こういうのがトレンドになっていくのかなあ、とちょっと考え込む。大人のための博物館は、今やぜいたく品なのだろうか。
 さて、明日から大町へ。ネットのある生活とも、しばしお別れ。
 写真は、チューリップ四季彩館の「球根選別機」(2008年1月28日撮影)。