おバカな話

　最後の１科目の試験の採点も終わった。全体実習の立会いも終わった。８月４日に伺った元興寺の境内は、毎年のことながら緑がすがすがしかった。世界遺産にして国宝でもある本堂と禅室の屋根瓦は、いつ見ても美しい。収蔵庫の２階の中世庶民信仰資料なども面白いのだが、なにせ、この時期は暑い。涼しい季節にゆっくり一人で来ようとか思いながら、もう10年が過ぎようとしている。今年は本堂前のハスの花は、もう実になってしまっていたが、石仏の間のキキョウは満開だ。
　昨日は、長谷寺。ちょうど、実習の作業が終わって、控え室に下りようとしたところで、土砂降りの雨に見舞われた。こういうときは、私よりも、学生たちのほうが逃げ足が速いことを発見した。
　高槻まで帰って来たら、何か大変なことが起きていたらしい。阪急高槻市駅の１階に土嚢が積まれ、エスカレータは停止、スーパーも表の入り口は水浸しで使えなくなっていた。集中豪雨があったらしい。今朝、近所の人たちに、「昨日は怖かったね」と言われ、キョトン。
　さて、昨日の晩から、いよいよ原稿を書き出した。とりあえず、２段落書けたから、今度は何とかなりそう・・・か？？　最初の１行書くのが、大変だったのだ。
　問題は、今日の午後から大町へ調査に出掛けるということ。予定では、原稿はすっかり完成しているはずだった。
　仕方ないので、資料一式その他を宅急便で宿へ送ることにした（まるで学会発表だ）。問題はネット。大町の宿は、ネットが使えない。使い勝手のよいビジネスホテルは電車で１時間の松本になる。よく、I先生に、“あれだけブログに資料上げていたら、論文すぐ書けるでしょう”と言われるが、切羽詰まったときに、書いた本人がその情報を利用できないという何ともトホホな話。
　大町市内でネットが気兼ねなく使えるところは・・・たぶんここ→大町市総合情報センター。うれしいことに、開館時間が午後８時までになっている。
　どうなるか分からないが、やるしかない、だろう。目の前の原稿もだけど、調査もしておかないと、９月の学会発表に前に、これはこれでまた青ざめることになる。
　ということで、次回更新は、８月13日頃の予定です。
　写真は、元興寺禅室（2008年8月４日撮影）。