列車丸ごと船に乗る(8月23日)

 8月23日(土)、小雨時々曇り、肌寒い。6:48の列車に乗るべく、スキポール空港駅に行く。ところが、乗る予定の列車が見つからない! チケット売り場で聞くと、今日はこの列車はないと言われる(はて?)。窓口の女性は、すぐに代わりのダイヤを調べてプリントアウトしてくれた。6:51スキポール空港発、ユトレヒト乗換えなのだが、このユトレヒト行きの列車が5分ほど遅れて来る。窓の外には斬新なデザインのビル群。郊外へ出ると、すぐに牧場。羊に牛、細い水路が牧場に流れていて、動物たちは、その水路から水を飲んでいる。アムステルダムならではの風景か。この列車は、結局乗り換え時刻に間に合わず、またユトレヒト駅の窓口で検索して貰った。
 8:32、ユトレヒト発(ICE105)、気づかぬうちにドイツに入った。農家の庭先に馬やら鶏。風車。予定より10分遅れでOberhausen着。長袖、薄いウールのカーディガンの上にレインウェアを着てもまだ寒い。大阪の11月くらいの寒さで、持ってくる服装を完全に間違えた感じだ。寂れた感じのOberhausen駅のホーム両端には、不思議な男女の人物像が1体ずつ高く立っている。
 10:33、Oberhausen発(IC431)、牧場とトウモロコシ畑、木立が続く。車内は5人掛けコンパートメントに電源コンセント付き。ミュンスター着11:27(実際には少し遅れて到着)。ミュンスター駅も寒い。ジーンズの下にタイツがほしいくらい。マフラーも。こちらの女性は、コートにショールを巻いて、足は裸足に靴だったりする。
 11:57、ミュンスター発(IC928)、平坦な牧場地帯をひたすら走る。これだけ牛がいるなら、ドイツもフランス同様、自給率が高そう。【http://www.maff.go.jp/jikyuuritsu/kuwashiku2.html(主要先進国における食料自給率の推移:農水省)】
ほぼ定刻に、Hambulg Hbf.着。5分ほど手前にHamburg-harburgという紛らわしい名前の駅があり、間違えて降りてしまうところだった。
 ハンブルク駅構内を探検。セントポーリアの鉢植えが€2.5で売っている。ぬいぐるみショップには、珍しいものがいっぱい。蜘蛛のぬいぐるみとか、魚やえびのぬいぐるみも。
 15:28、ハンブルク発(EC337)、コペンハーゲン行き。乗ってすぐに、果物やチョコのサービス。籠盛りで、好きなのが選べる。お水のペットボトルと紅茶セットは、車内に備え付け。車内販売の女性は、運転室(客席との間にドアなし)で方向転換。もちろん、運転手さんにも、コーヒーやお菓子を持っていく。1歳くらいの男の子を連れたお父さんが、息子を抱いて、運転室から外を眺めさせている。

 19:10、ドイツの国境駅、Puttgardenに到着。ここで列車3両は、丸ごとフェリーに乗船。列車の乗客は、荷物を車内に残したまま、フェリーの上部へ上がる。船内には、両替店や免税ショップ、展望レストランが並ぶ。船内では、ユーロとデンマーククローネどちらも利用可能だ。あいにくの雨と寒風。ドイツを離れ、お天気がよければ甲板にテーブル席もあり、さぞかし快適だろうが、ついていない。約50分で、デンマーク側のRobenhaven着、列車内に戻ると、明かりを落とした車内で寝て過ごした人もいたようだ。

 デンマーク側では、運転手さんが交代していて、今度は、客室との間をロックしている。デンマークに入ると、町並みが赤いレンガ色でおしゃれ。農場は大規模で、防風林をめぐらした散居村。海峡を挟んでドイツ側、デンマーク側とも、風車がたくさん回っている。20:11、定刻どおり、コペンハーゲン着。