大町から帰る

 先ほど、大町から帰宅した。今回はバテバテ旅行。日程的にかなり無理をして行ったので、行きの特急しなの号の中でぐったりしてしまった。細かい字の本を読んでいたのが敗因か。周囲が暗くなると、窓の外を見る楽しみもなくなり、ひたすら中途半端に早く、揺れる車内で、早く着かないかな・・・と呪うことになる。大糸線も混んではいたが、とりあえず車内が広くなってほっとした。
 そんなわけで宿についてバタンギュー。三連休、紅葉真っ盛りのシーズンとあって、金、土は特に宿は満員御礼だった。毎晩変わるお客さんと、山自慢、温泉自慢でなかなか部屋に戻れない。熟年YHは体力がないと辛い時もある。

 調査は順調に進んで、いちおう目的を達成した。しかし、なんと今になって、資料はまだ、書庫にも大量に眠って(?)いたことが分かる。さらに、特展で使用中の講堂にも、資料があるとのこと。びっくり仰天! 今年の紀要への掲載は、現時点までの目録で打ち切って、Part2は、公民館所蔵資料と合わせて、来年の掲載をめざしてやるしかないか・・・しかし、あまりの分量に、ちょっとクラっとしたのは事実である。これじゃあ、いつまで経っても論文書けないではないか・・・。論文を書くための資料探しが、いつの間にか、目録作成に変わってしまっている。すさまじい1次資料の山である。
 帰りしな、山博友の会でお世話になったIさんに、ばったりと、駅の立ち食いソバ屋で再会した。Iさんは、この年末から越冬隊の女医さんとして、南極へ行ってしまうのである。夏に、その話を人づてに聞いて、驚いていた。私とほぼ同年代なのに、ものすごいパワー。この連休は、東京から大町経由で船窪小屋へ行かれると宿で聞いていた。ご本人は、5時半の夜行バスで帰るのよ、と飛び出して行かれた。南極に行かれる前に、お会いできてよかった。
 写真は、大町市内。博物館への近道から。この先に、どんぐりいっぱいの楽しい山道がある(2008年10月13日撮影)。