お稽古事始

 高山先生のご講演メモがあと少し残っていて、気になっているのだが(北欧モノもまだベルゲンで止まっているし)、リアル世界が忙しい。
 昨日から、簿記の専門学校に通い始めた。ネットでざっと評判を見て、1万円ポッキリ(入学金、教材費ゼロ)のコースを見つけ、電話だけかけて、当日の朝、申し込んですぐ授業に。生徒の側に回るのは、何年ぶりだろうか。すごく嬉しい。教室の造りといい、講師のしぐさといい、何だか、塾講師時代のことを懐かしく思い出す。
 受講生は、38人くらいで、無料体験コースの人がうち5名。OL風の若い女性が一番多くて、次が、大学生ぐらいの年齢層の若い男性。シニアの男性がちらほらと、私くらいのオバサンが少し。先生は、20代くらいの若い女性。商業高校時代の勉強法を披露してくれた。机と椅子は可動式(うちの職場の可動式と同じ)、すごいのは、黒板の半分に、プロジェクターを直接投影できるシステムで、黒板の左半分にパワポを投影、その中に、直接チョークで書き込めるスグレモノで、右半分は、普通の板書に使える。時間節約のために、パワポの投影内容が印刷された講義ノートが配られ、休憩時間に、先生は、説明に使う図などをあらかじめ、右側に板書されていた。
 午前、午後で、2時間40分ずつの講義。途中、何回か小休憩。講義の途中で、問題演習などもやるのだが、答え合わせなどはせず、(答えは配布済み)、バンバン進んでいく。午前中に、損益計算書貸借対照表、仕訳までを習った。午後イチで、テストをすると言われて、お昼休みに、勉強。仕訳は転記ミス以外はクリアできたが、穴埋め問題で、貸方、借方を全部逆さまに書いてしまった。備品を費用に入れたし・・・で、8/20点という惨憺たる結果。午後からは、観察する余裕もなくなり、だんだん、先生の話している言葉が、宇宙語に聞こえてきた。同じ部屋の受講生のたたく電卓のスピード、すごいし。
 授業中、私語ゼロ、寝てる人ももちろんいない。自習室では若い子が真剣に勉強してるし、教室の外にはカップ麺の自販機、トイレには、カップ麺の屑を捨てるザルなんかが置いてある。自販機の中には、30円の緑茶とか。大学、負けてる。
 この学校は、同じ期間内なら、別校舎、別の時間帯で授業を振り替えることができる。私も、今週末は調査で不在だから、その分を今日(日曜日)に受けてしまおうかと思ったが、復習しないととても小テストをクリアできないし、授業にもついていけない。だいいち、月曜からの自分の授業ができないじゃん、あー野菜も食べたい・・・で、今日は家にいることにした。社会人の習い事(ダブルスクール!)って大変だなあ、とのっけから思う。
 出席カードの裏に、受講動機を書いて下さいと言われて、正直に次のように書いておいた。「公益法人制度改革について知りたいのですが、基礎知識がないので、簿記から勉強することにしました」。