土曜日の失敗ほか

 土曜日は大失敗。大学が8月1日(土)から夏期休暇に入っているのを知らずに、全体実習の初日を設定してしまった。朝、自宅を出て市バスで最寄り駅に向かう中で、スクールバスダイヤを確認したところ、夏期休業中の土曜日は「運休」とある。青ざめた。
 とりあえず、タクシーで大学へ。非常勤のT先生はマイカー通勤で連絡取れず。ネット利用の連絡網(ユニバーサルパスポート)も、事務室移転に伴い運用停止中。教室使用願いと、茶室の使用願いを出した時に、教務課でも管財課でも、誰もバスがないよ、と言ってくれなかった・・・と人様のせいにしても始まらない。学生も誰も気づかなかった。
 心配したが、教室に行くと半分くらい学生が来ている。他の学生も、阪急バスに乗って途中の耳原で降りてから歩いて来るなどして、ほどなく全員が揃った。えらい。
 だんだん、私があてにならないことに、みんな気づき出す。複雑な気分。
 それはさておき、T先生の保存科学のお話はとても面白かった。みなが揃うまで、丹青社の仏像梱包のビデオを見ていたのだが、実は伝統的な梱包方法や、慣習的に適温適湿とされる環境も、科学的根拠がないのだとか。近年ようやく輸送トラックの中に振動計を置くなどして、実証研究に取り組み始めたところで、科学的な調査は、梱包予算に関わる。近年は、随意契約が結びにくくなったために、優秀な技術を持つ業者に発注したくても金額で負けてしまう・・・従って・・・というお話で、こういうポイントを面白がる私はやはり変わり者なのだろう。実技は10年経っても、一向に修得できる気配がない。

 さて、試験の採点はようやく3科目終了。旅行の支度は、日程をえいやっと決めて宿も全て予約した。フランクフルト→ケルン→アーヘン→ベルリン→クラクフポーランド)→ヴィエリチカ→クラクフプラハ→チェスキー・クルムロフ→リンツ→ウィーン→フランクフルトでおしまい。ベルリンがたった2泊なのが残念だけど、ベルリンはまた行くことがあるだろう、たぶん。鉄道は、ジャーマンレイルパス4日分と、ヨーロピアン・イーストパス6日分を注文した。ベルリン―クラクフ間で国境を渡ってしまうので、ヴァリデイトするタイミングがない。ヨーロピアン・イーストパスだけ、日本国内でのバリデーションを依頼したが、使用開始日を入力し忘れ、1月1日になってしまった。代理店から電話がかかってくるだろう。公私とも、ミス続発の毎日。