ホネホネたんけん隊

 昨日、8月27日は、リハビリを兼ねて大阪市立自然史博物館のホネ展に行った。私は時差ボケがひどい。向こうへ行ったときは全く平気だが、帰国してからひどい時差ボケとウツに悩まされる。パターンが分かってきたので、気が滅入ってもこれは単なる時差ボケだと観念して、寝てしまうことにしている。そんなわけで、昼寝のあと、午後遅くに出掛けた。
 無料期間が終わった夕方なので、展示室はとてもすいていた。カメラを持って来るのを忘れて残念。日本の博物館では、写真を撮る習慣がないので・・・でも、ホネは写してもOKのようで、会場では、ホネと並んで記念撮影をする親子が・・・ちなみに、ホネに並んでいたのは、お母さんのほう。
 感心したのは、ヘビの骨のコレクション。細かい骨をネックレスのようにつないで、とてもきれいだ。特に、ナミヘビ科のアカオレーサーというのが美しく、ホネの一部はチャック付きポリ袋に入っていたのだが、まるで星の砂のよう。こんなのだったら、首から下げてみたい。安部みき子さんの所蔵と書いてあり、安部みき子さんって、どんな人?と思う。
 ワニの頭骨がずらっと並んでいるのにも感激。ワニは骨になってもやっぱり格好いい!でも、後から聞いたところによると、ナイルワニの頭骨は、レプリカなのだそうだ。
 ペンギンからアホウドリ各種、もっと小さい鳥まで、鳥の骨格がずら〜っと並んでいるのも壮観。キツネとアナグマ(だったかな)の頭骨には、標本収集者の名前が書いてあって、誰が何年に拾った死体なのかを見るのが楽しかった。こんな見方をするのは、私だけかもしれないが。
 U院長親子のコウモリ標本も見つけた。
 しかし、今回の展示で一番感激したのは、実は、ナメクジウオの入った水槽だった。ナメクジウオがではない。水槽の横についていた(株)ゼンスイ寒流60MCというもの。「全国すし商環境衛生同業組合連合会指定商品」と書いてあった。水温は20.6度に設定されている。家でグッピーを飼うようになってから、水槽の環境がすごく気になるようになった。我が家のには小さな冷風機をつけているが、夏場は、29度くらいまでしか水温が下がらない。最近は涼しくなったので、ようやく26度くらい。暑さで水草ガボンバはほぼ腐ってしまった。だから、このゼンスイ寒流というのはすごいのだ。水槽の左側に、水温を冷ますパイプのようなものが入っていて、機械本体は水槽の横にで〜んと構えている。これは借り物かなあ? 聞くのを忘れた。
 あと、面白かったのは、馬とか、犬とか、人間とかの歩き方の話。骨は各部位の名前が難しく、パネルはほとんど読まなかったのだけど、犬の歩き方のところは気になって読んだ。ウマ、シカなどは蹄行性と言って、かかとや手のひらが地面から離れて、指先だけを地面につけて歩く。イヌやネコは、趾行性と言って、指先だけでなく指全体を地面につけ、かかとや手のひらは地面から持ち上げて歩くのだそうだ。う〜ん、で、帰宅してから、自分ちの犬をしげしげ観察した。肉球のところは、つけずに歩いているのかな?で、展示解説書にも、詳しく説明が載っていたので、図をよく見ると、趾行性の生き物のかかとは、随分上の方にある。かねがね、犬の足の上のほう(ひざより下)に出っ張っているツメのようなものは何だろう?と思っていたのだけど、あれはかかとの出っ張り? とりあえず、今度から散歩の時によく観察してみよう。
 さて、解説書は非常に分厚く詳しく、最後の人物伝のところに、安部みき子さんのことも詳しく出ていた。安部さんは大阪市大医学研究科の解剖学の先生だった。遺跡で出土する動物骨を同定するために、骨格標本を作り始めたのが、そもそものきっかけというか、本来のお仕事らしい。