アクア・トトぎふ(岐阜県世界淡水魚園水族館)

 1月5日に初詣で行った「アクア・トトぎふ」の紹介を。
 「アクア・トトぎふ」の存在を知ったのは、昨秋の日博協大会に遡る。大会会場で、偶然、江ノ島水族館の堀由紀子先生が、隣に座られた。お顔はよく存じ上げていたので、思い切って声をおかけした。リニューアル以前の江ノ島水族館の、上から覗き込む水草水槽が好きだったこと、グッピーを飼い始めて、いかに魚を飼うのが大変かが分かったことなど、臆面もなくお話ししたら、「岐阜県で小さな水族館をやっていて、そこではまだ少しですけど水草水槽が見られますよ」、と教えて下さった。
 それで、帰宅後、調べてみると、その水族館が「アクア・トトぎふ」であることが分かったのだが、いかんせん、アクセスが悪すぎる・・・マイカーを運転する家庭では至極行きやすいのだろうが、クルマに縁のない私には、一体、どうやって行けばいいんだ・・・と途方に暮れるような立地だった。
 川島PA・ハイウェイオアシス直結。大阪から高速ハイウェイバスが走ってないか、調べてみたが、ちょっと見つからない。それで、お正月にことよせて、出かけることにした。
 アクセスガイドはこちら。→http://aquatotto.com/about/access/index.html
 我が家では、以下のようにしてたどり着いた。最後のタクシー利用を除けば、名古屋からJRまたは名鉄1本で行けるので、便利と言えば便利ではある。
 京都→新幹線→名古屋→(JR東海道線普通、19分、400円)→木曽川→タクシー
 タクシーは、行きが1,800円、帰りが1,880円だった。木曽川駅には、タクシーは常駐していないので呼び出し。帰路のアクア・トト前は、タクシーが待機していた。基本的には、マイカーのお客さんばかり。岐阜からのバス便もあるが、これは不便そう。
 タクシーのレシート提示で、入館料割引が受けられる(大人1,400円が1,260円に)。
 2回分の入館料で、年間パスポートが買える、というびっくり制度があるが、これは、以下のページによると地元への配慮とのこと。 http://www.chiiki-dukuri-hyakka.or.jp/1_all/jirei/2006_siteikanrisya/9jirei/9jirei_05.html(財団法人地域活性化センター指定管理者制度導入事例集2006」)
 この館はPFI的手法で建設、当初は、株式会社江の島水族館に業務委託する予定で覚書を締結していたが、地方自治法改正を受け、株式会社江ノ島マリンコーポレーションが指定管理者となった(上記サイトによる)。

指定にあたっては、期間を30年間という長期に設定することとした。理由は、魚類、両生類などの生き物を育て、繁殖するという水族館運営の特別な事情もあり短期間の指定とすることはふさわしくないこと、また、水族館を県が有限会社ジー・エフ・エーから30年間(平成46年3月31日まで)リースすることから、その期間と合わせることで、指定管理者と施設の所有者が連携して運営しやすいと考えたからである。
 なお、協定書では、指定管理者が赤字を出しても県は補填しないこととしており、逆にある程度利益が上がった場合は県に一定額を収めることとしている。
http://www.chiiki-dukuri-hyakka.or.jp/1_all/jirei/2006_siteikanrisya/9jirei/9jirei_05.html

さて、以下は写真集(網羅的ではなく、私がいいなと思ったものを中心に。きれいだが泳ぎの速い魚は、うまく写真が撮れなかったのが残念)。エレベーターで4Fまで上がり、そのあと、1階まで順に下りてくる工夫がなされており、館内はバリアフリー。2Fのトイレは、レトロでおしゃれな作りになっている。

3F、長良川上流から中流の展示。
カワムツ、ウグイ。エアレーションがダイナミック。

アユと水草

岩組の様子。

コツメカワウソ。絶滅が心配されているニホンカワウソに代わり、中国、東南アジアに分布するコツメカワウソを飼育展示。

長良川中流から河口
ソウギョ

ウナギ、ナマズ、コイ?

岐阜県絶滅危惧種のコーナー。カワバタモロコ

スジシマドジョウ。食事中。

クサガメ、タモロコ、カネヒラ、ギンブナ、ワタカ、イトモロコの水槽。

河口の魚。

2F、「淡水魚博士の探検小屋」コーナーのイトウ。

メコン川コーナー、グラミー類。

イエローテールラスボラ、キンセンラスボラ。

コンゴ川タンガニーカ湖コーナー、ナイルパーチ、タイガーフィッシュ、ジムナルカス等。

コンゴテトラ、イエローコンゴテトラ、透き通るようなヒレのこの2種が一番きれいと思ったが、泳ぎが速く、写真はさっぱりだ。

タンガニーカ湖コーナー、キフォティラピア・フロントーサが泳ぐ混泳水槽。

1F、アマゾン川コーナー。レッドテールキャット、オキシドラス、タイガーショベルノーズキャット、プラニセプス。

コロソマ。

ピラルクー。


シルバーアロワナ。

ピラルクー。

モトロ。

ラニア・ナッテリー。

アマゾン小川の水草


ネオンテトラとアマゾンソード。

水槽内のコリドラス達を撮影しようと、だいぶ頑張ったが、うまくいかなかった。

江ノ島水族館に初めて行き、薄暗い館内で浅い、上から覗き込める水草水槽に歓声を上げたが、当時は、淡水水槽と海水水槽の区別すら知らなかった。先日、薬浴後に80%換水をした際、どんどん水を抜いていって、あ、これこれ、私が見たかったのは、と思った。水草がたなびく感じを上から見るのが、琴線に触れるのだろう。