ウィンザー

takibata2006-08-09

 今日は10名で、ウィンザー城へ。パディントン駅からスラウ駅乗換えで、ウィンザーイートン・セントラル駅まで30分程度。ベルサイユ宮殿を見た時のような驚きはない。英国はフランスに比べると、何かにつけ地味な印象を受ける。ステート・アパートメンツの内部は、絵画はもともとこのように使われていたのね、と思わせる。が、ナショナリズムむきだしのベルサイユ宮殿と違って、いたって控えめだ。ラウンドタワーのまわりの斜面は、ちょっとしたロックガーデンになっている。
 駅前で小1時間ほど自由時間。本屋さんに入る。自然・園芸関係の本はそれなりに充実していて、王立園芸協会が出版している園芸書は魅力的(サボテン・多肉植物の増やし方が写真とイラストで豊富に紹介されている)だが、重さと価格を考えると購入には踏み切れない。日本の雑誌でよく紹介されている公開庭園のイエローブックをはじめ、3種類、庭園訪問のガイドブックが並んでいるが、ルートマップと活字がぎっしりで、車がなかったらどうやっていくねん!という代物ばかりである。
 いろんな本や雑誌類を先日から見ているが、イングリッシュ・ガーデンと日本で喧伝される割にはまだしゃれた出版物に遭遇できていない。文房具などもそうだけれども、出版物のレイアウトやカラー図版など、日本のものの方が優れているように思う。結局、ごく薄いバラの本(写真図版が豊富)と、Julian Stallabrassという人の“Contemporary Art:A Very Short Introduction”(2004)という小冊子だけを買って帰る。英国の本は高い。ちなみに、ワイン・サラミ・ハム類は日本より安くておいしく、これはとても幸せ。