博物館法改正に伴う意見交換会(5)

 今日はようやく切羽詰まった非常勤先のシラバスを完成させた。それやこれやで、少し疲れたので、法改正問題は今日は少しだけ。

司会:今日は意見交換会で、(私たちはどのような議論が行われているかを)学ぶ必要がある(という趣旨だ)。(12月13日の)会議に出席された鷹野先生から(ご報告を)。
T:3回目の会議の分を補足説明する。全博協東日本部会のときは、(学芸員養成問題は)施行規則の方と理解していた。登録制度をやっていくと、学芸員問題へと議論が進んだ。委員会のメンバーは(自分以外は)学芸上がりの方達ばかりで、現行の制度では使いものにならない、3ヶ月でも実務積まないとダメだという意見が大勢を占めた。長期間の実習を踏まえないと、という雰囲気だった。今日お配りした3枚目の紙は、議論をまとめたもので、(これまでの学芸員を)すべて学芸員補、現在の学芸員補とするという(案が出されたが)、制度を変えるのに、同じ名前をつけるのはおかしいという(話になった)。実務経験5年というのも議論していない。とにかく長期という話で、修士を出ればいいというのではなく、修士の中でインターン的経験を積む(という意味だ)。短大については全然考えていない。
 (みなさんの中から)意見を上げてほしい。今年度中に一定の成案を出す予定で、具体的には委員会はあと2〜3回でやろうという話だ。
司会:では順番を区切って質問を受けたい。まず、レジュメの1・2番から。
Q:諸外国の動向にすり合わせる方向へ行くのか、あるいは日本独自の学芸制度にするのか?どのへんに収まるのか?
T:諸外国の制度は参考に見ているが、これまでの経験からして(・・・以下不明)。
Q:今後、どのようなスケジュールで法改正が予定されているのか?
T:たたき台は、来年3月にまとめる。【国会にかける時期については、再来年の3月かとも言われたが、はっきりしなかった:瀧端注】
Q:私立館のことは議論になっているのか?
M:私立館にとっては死活問題で、現在は税制上のメリットが登録にあるが、博物館の公益性とは何かという議論が整理されないと、公益法人改革との絡みで(難しい)。
司会:「民の力の活用」というのは、第三者機関を活用するということなのか? 現行博物館法のどこがまずいという認識なのか? 全体的な方向性は?
T:一言で言うと、公共性の確認、担保という意味だ。
司会:今の博物館が社会の役に立っていないから、どう役に立っていく?という議論なのか? 今の実態が社会のニーズに合わないという議論なのか? どういう方向だとニーズに合うという議論がされているのか?
T:文化学問のよりどころ、公共性の再認識、公共性の担保(の問題だ)。
Q:実態と法が違っているから合わせていこうという意味合いなのか?

質疑応答の部分は今見返すと、メモが意味不明な箇所も多い。かねてより、もともと文科省サイドには、法改正への強い動機付けはないと聞いている。