bk1のスピード

 昨日の午後、航空会社のサイト経由、bk1で本を4冊注文した。たまたま、24時間以内発送可のものばかりだった。入力を終えて注文確認メールが届いたのが14:47、発送完了メールが届いたのが18:55、そして、今朝9:30頃、玄関チャイムが鳴った。送料無料の宅急便で届いたのである。これまでの最短記録だ。
 せっかくスピード便で届いたので、さっそく本を読み始めて2冊読了。本自体がスピード感のある本だったのだ。
 梅田望夫ウェブ進化論―本当の大変化はこれから始まる』ちくま新書、2006年2月。
 梅田望夫平野啓一郎ウェブ人間論新潮新書、2006年12月20日
どちらも面白く、連続してあっという間に読めた。前者は、日ごろお世話になっているgoogleや、この「はてな」が、どういう発想や仕組みで創られてきたか/いるかが分かりやすく書かれている。Web2.0とかロングテールとか、中身を知らなかった言葉も解説されていて便利だ。
 特に面白かったのがウィキペディアの話。最近はgoogleにかけると、ウィキペディアのサイトが上位に登場し、ざっと事態を把握するのに使わせてもらっている。困ったのは、学生のレポート。ウィキペディアの記事をコピー貼り付けして30分で完成などというものが登場する。こちらも根性悪なのですぐ見破って、59点とかつけて落としてやるのだけれども、内容は侮れない。梅田さんの本によると、欧米ではウィキペディアが実験的な調査・研究の対象になっているという。全体に、梅田さんのオプティミズムに大いに勇気づけられた。
 平野さんとの対談『ウェブ人間論』もほとんど連続した感じで読めた。

 梅田 ・・・ブログも情報開示の一つなんです。書けば書くほど、自分から情報を発信すればするほど、その発信への反応も含めて、検索空間自体を、自分でコントロール可能になってくる。自分が発信しないでいると、他人が思いつきで書いたものが上位に来ちゃって、その記事のインパクトが大きくなる。
平野 ・・・あとはまあ、物凄い悪意で書かれてあるものは、一つでもショックが大きいですからね。印象が強いのかもしれません。
梅田 もちろんそうです。一つの悪意が無数の善意を吹き飛ばしてしまう。僕もそういう気分になることがあります。でも、それでネットを否定してしまったら、もったいない。個として、そういう負の部分をやり過ごす強さとか、見ないようにするリテラシーを、これからのネット社会では身につけなくてはいけないと思うんです。

 これには、なるほどとうなずく。
 2冊の本に重複して出てくる羽生さんの「高速道路と出口での大渋滞」の話も面白い。この話はすでに多くの紹介文に引用されているだろうから、ここでの手入力は省略する。梅田さんのサイトはこちら。http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/