Musee Nationale du Niger

takibata2007-01-20

 論文も投稿し、本務校の授業も全部終わると(案の上)昨日の午後からはあれこれとぼんやり(遊んで)しまった。
 だいぶ以前から気になっていたものに、「ニアメイ野外美術館(ニジェール)」がある。ダニエル・ジロディ&アンリ・ブイレ『美術館とは何か』(高階秀爾監修・松岡智子訳、鹿島出版会、1993)という本は、イラストがきれいで、もう10年ほど、イラスト部分を授業内配布資料として使っている。その1つが「ニアメイ野外美術館(ニジェール)」と訳されているものである。イラストの説明書きは、日本語ではこうなっている。

アフリカで唯一の住民を映し出す鏡としてのミュージアムであり、そこで住民たちは自分たちの文化を理解する。それは多くのミュージアムと同様に、もの、動物、音楽、人間から構成されており、同時に文盲をなくすための教育施設や優れた民芸品の展示即売所であったりする。(pp.38-39.)

 この本に限らず、何を授業で教えていても、自分で見たり調べたりしたこと以外は、本当だろうか?という思いが拭えない。概論的な授業だと、教えている本人が内心、突っ込みを入れていることが多い。ニアメイって一体どこにあるんだろう? 一度行ってみたいとか、気軽に考えて調べてみた(というか、10年も、調べないままイラストを使っていた自分が怖い・・・)。ちなみに、ニアメイは「ニアメ」と書くのが主流らしい。
 たぶん、公式サイトはここ(ニジェール国立博物館)。http://www.usenghor-francophonie.org/enseig/pc/inforoutes/niger/musee.htm
 英語による訪問記は興味深い。
http://community.iexplore.com/planning/journalEntryActivity.asp?journalID=2460&entryID=5705&n=Musee+Nationale+du+Niger#photos
http://www.tripadvisor.com/ShowUserReviews-g293823-d480712-r2517823-National_Museum_of_Niger_Musee_National_du_Niger-Niamey.html

 日本人でこのニジェール国立博物館を訪問した人はいるのだろうか?
ニジェールについては、青年海外協力隊員として技術訓練校で働いていた白川さんのHPが詳しく楽しい。
 http://www.p-nuts.org/hiroki/index-ja.html (砂の大地ニジェール
 http://www.p-nuts.org/index-ja.html (P-nuts)
 日本からは最も行きにくい国の一つらしいが、ちゃんと行き方や、青年海外協力隊メンバーが作った地図まで、ネットで見られるのだ。博物館は出ていなかったけど。
 それにしても、ニュー・ミュゼオロジーの謎は深まるばかりである。


写真は、キューガーデンのハエマンサス(原産地トランスヴァール)2006年8月12日撮影。