『Q&A 実践・指定管理者制度』

takibata2007-02-07

 一般入試も残すところあと1日、少し春が近づいた気分だ。
 3冊ほど、指定管理者制度関係の本を読んでいる。
1. 尾林芳匡『自治体民営化と公共サービスの質』自治体研究社、2006年11月。
2. 地方行政改革研究会編『1冊でわかる! 地方公共団体アウトソーシング手法 指定管理者制度 地方独立行政法人 市場化テスト』ぎょうせい、2007年1月。
3. 官民連携プロジェクト研究会編著『Q&A 実践・指定管理者制度 公募と応募の争点』ぎょうせい、2006年1月。

 3冊それぞれに、書かれたご当人方が思いもよらぬ変なポイントであれこれ物思いにふけってしまう。2の「地方行政改革研究会」というのは謎の集団だ。構成メンバーのお名前がどこにも書かれていなくて、読んでいて落ち着かない。本自体は、後ろ半分が参考資料になっていて、関連法令・通知が掲載されているのが便利。
 3は、リアル度ナンバー1.今日は、(・・・・な)Q&Aを。・・・には、各自お好きな言葉を入れてください。

(6)不採算施設の公募
Q 現在、第三セクターが運営し多額の負債を抱えている施設を、指定管理者制度をきっかけに改善していきたいと思うが、民間事業者は応募してくるだろうか。また、その赤字処理はどのように行うべきか。
A ・・・さて、これまで第三セクターが管理受託し累積負債を抱えている施設は、基本的には、地方自治体と第三セクターがすべて償還(あるいは凍結)したうえで指定管理者を公募することが常識であり、他には、統廃合や廃止、売却などの施設処分が望ましいところであるが、公共施設としての従来の機能を維持しながら負債返却を進めるとすれば、決して容易なことではない。・・・

 私は、このQの部分をタイプするまで、「民間事業者は応募してくれるだろうか」と読んでいた。そうしか考えられない。よくよく見ると「応募してくるだろうか」と書かれている。この質問、日本語が間違っているのではないだろうか?

写真は、世界一古い鉢植え? キューガーデンのEncephalartos altensteinii.1773年に南アで採集され、キューには1775年到着したらしい。(2006年8月10日撮影)