『佐藤可士和の超整理術』

takibata2007-09-24

 『佐藤可士和の超整理術』(日本経済新聞社、2007)を読んだ。空間・情報・思考の整理術を、佐藤さんが自分のアートディレクションの経験を紹介しながらまとめた本。本自体もすっきりしているので、2時間程度で一気に読んでしまった。すごいと思ったのが、仕事での外出時、基本は手ぶらという話。「果たしてカバンの中身はすべて必要か」の見出しで、普段は、携帯電話、自宅の鍵、カードケース(クレジットカード2枚、事務所のカードキー、紙幣数枚)、小銭だけ。
 バーチャル空間の整理も、スタッフに「毎週月曜の朝は、Macの中のデータを整理すること。午前中いっぱいかかってもいいから、納得いくまですっきりさせるように」と指示。
 結局は、「いま、本当にやりたいことは何なのか?」「人生において、何がいちばん大切なのか?」を整理すること、自分の考え、相手の考えを整理して理解することに尽きるようだ。物理的に片付けていくスキルを身につけることが、思考の整理にもつながり、楽しみながら整理できると説く本。

 ちなみに、帰国後、授業や会議以外は自宅でも職場でも、掃除と片付けばかりしていた。逃避のような気もしていたが、佐藤さんの本を読んで、もっとポジティブに整理することを捉えてもよいと思った。