『だから、あなたも生きぬいて』

 今日は一日、おとなしく家にいた。家にいると、咳もハナも昨日ほどひどくない。熱も下がったが、頭は重い。仕方ないので、机まわりをごそごそ片付けていると、次女が買った大平光代さんの『だから、あなたも生きぬいて』(講談社新書、2003)が出てきた。
 つい、ぱらぱらめくって、司法試験に挑戦するところから、読み始めた。一発合格とはすごいな、と思いながら、予備校に通うお金や生活費は、どう工面したのだろう?と思った。今度は、少し手前を読んで、司法書士の資格をとって開業した、ということを知った。しかし、司法試験の勉強をしていたときは、仕事はしていないようだ・・・謎。
 それから、1章ずつ、前に遡って読んだ。強烈なイジメ。こんなの本当にあるんかな?と思うけど、主観が混じるにせよ、そうだったのだろう。驚いたのは、大平さんが自殺未遂をしたり、ぐれていた頃の、お母さんの対応・・・ありえん。
 読みやすい本で、一気に読めた。印象的なのは、口絵写真の、「自宅では、毎朝、語学の勉強にとりくんでいる」というキャプション。
 昨日も、帰りのバスの中で、「いろいろ勉強したいことはあるんですけどね・・・」と愚痴っていた私。要はやる気の問題なのだろう・・・こんなふうに、時々、セルフヘルプ系の本を読まないと、果てしなく怠惰になっていく。