大阪府改革PT案公表される

 今日は、本務校での初授業。楽しかったことなど書こうと思って帰ってきたら、Googlアラートが3通も届いていた。「大阪府 改革プロジェクトチーム」で登録しているので、関連記事がネット上に掲載されると、お知らせメールが届くという便利なしくみ。
 それで慌てて夕刊を見たら、トップに改革PT案が載っていた。おそらく、日本中の人がこれを見ているのだろう。
 ネットや新聞記事の中から印象的な言葉をいくつか。


◆あえて劇薬 橋下流 各論反対どう説得 最終案、7月議会に(日経4月11日夕刊18面) 

この規模の“リストラ”は、現実に北海道夕張市のように財政再建団体(新法の財政再生団体)に転落でもしない限り、なかなか踏み切れないものだ。

 以下は、同記事掲載の出資法人の見直し案一覧表からの一部抜粋

 大阪国際平和センター   ○ 特別展などは廃止
 文化振興財団       △ 自立化
 男女共同参画推進財団   × 相談事業などを府直営化
 大阪鶴見フラワーセンター △ 民営化
 公園協会         △ 自立化
 大阪国際児童文学館    × 図書館へ蔵書を移管
 スポーツ・教育振興財団  △ 自立化
 文化財センター      ○ 発掘事業は市場化テストを導入

 府有施設の見直し案(日経4月11日夕刊19面)からの一部抜粋

 <博物館>
 弥生文化博物館      × 近つ飛鳥博物館に集約
 近つ飛鳥博物館      ○ 他の博物館を集約
 近つ飛鳥風土記の丘    ○ 一層のコスト削減
 泉北考古資料館      △ 市へ移管、または移転
 狭山池博物館       △ 市との共同運営など<貸館施設>
 女性総合センター     ○ 機能集約、多機能化 
 青少年会館        × 女性総合センターに機能集約
 現代美術センター     × 機能は移転
 文化情報センター     × 役割を終えた
 <その他の施設>
 上方演芸資料館      △ 他の府有施設に移転、縮小
 大型児童館ビッグバン   ○ 一層の効率化と資産処分
 花の文化園        △ 市町村などとの連携

 ほかにもびっくりなのは、府立大学運営費=人件費・研究費など1割減、事務費2割減、特定事業経費4割減だとか、大阪赤十字病院に対する運営補助=09年度廃止など、上げればキリがない。

◆青少年会館の松崎館長は、

うちの会館については「若者が育つ育成施設」ではなく「貸し館施設」として考えられた感じだ。
施設の存続云々ではなく、「若者の成長の場」をいかに守るか。
これは、行政とか民間とか言った枠を超えて、我々大人に課せられた義務ではないだろうか。http://www.opyh.jp/blog/

◆ちょっと悲しい記事も見てしまった。もうちょっと、別の答え方とか、もう少しうまい取材の仕方とか、まとめ方とかなかったんだろうか・・・

歴史系博物館4館で、唯一「廃止」とされた弥生文化博物館(和泉市)。学芸員の一人は「議論してもしかたない、という空気。4月に小学生6500人の団体が来るので、粛々と準備するだけ」。危機が報じられて以来、入館者数が増えたのは皮肉だ。
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200804110052.html

朝日新聞夕刊2008年4月11日16面にも同内容の記事が掲載されている。記事の小見出しは、「反発の声 公然と」となっているのに・・・トホホ・・・と思うのは私だけ?
 知事は、「徹底した議論を」と言っているそうだが???

 同新聞の17面には、「部長ら「理念ない」」という小見出しで、「府の部長等意見交換会では、府幹部から批判が相次いだ」と。頑張れ!府職員!
 http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200804110036.html