「大阪の文化の未来を考えるシンポジウム」(5)

  最初に、Googleアラートで見つかった改革PT関連記事のご紹介から。
 デイリースポーツ「ワッハ関係者ら『文化行政の危機だ』」http://mainichi.jp/area/osaka/news/20080429ddlk27010534000c.html
 毎日新聞「府:PT案 「文化行政、話し合いを」 「府民の会」が知事に要望書 ◇音楽、演芸など24団体が会結成」http://mainichi.jp/area/osaka/news/20080429ddlk27010534000c.html
 MSN.産経ニュース「橋下知事が売却方針の博物館敷地から大型首長墓 売却は不可能?」http://sankei.jp.msn.com/politics/local/080501/lcl0805011203003-n1.htm いよいよ奥の手の登場。
 また、府の「財政再建プログラム試案」HPに、和泉市長と泉大津市長の連名で、「府立弥生文化博物館の存続についての要望」と副知事の対応ダイジェストが掲載されているのに気づいた。http://www.pref.osaka.jp/zaisei/kaikaku-pt/shian/index.html


さて、シンポジウム後半の続きを。

小堀 文化情報センター所長の音田さん。


音田 文化情報センターの音田です。昭和50年代、40年代、黒田府政から岸府政に変わった頃、文化問題研究会、文化問題懇話会ができ、昭和54年に、「21世紀の大阪の文化はどうあるべきか」という提言が、一番最初に作られた。
 現代美術センター、アートセンターの一角に、文化情報センターが作られ、(生涯学習センター構想の中で)、文化振興が大事ではないか(ということで)文化が(教育委員会から)知事部局に移され、文化振興室ができた。そのあとに兵庫県が(つくり)、全国の文化行政をリードした。
 大阪府は財政難で、うちのセンターは行革の度に場所を移された。新聞社を定年退職(するに際して、お話をいただき、定年まで1年待ってもらっていた)1年の間に、大変ひどいことになった。スタッフは非常勤嘱託に切り替え、正規職員は一人になった。
 「なにわ塾」は名物講座だったのに、いつの間にかなくなっていた。新聞も廃止され、文化情報センター自体が廃止の対象になるというひどい状況だ。生活文化部の担当者はコロコロ変わり、4人変わった。文化芸術振興基本法が出来て、府も、振興条例を作った。
大阪府文化振興条例http://www.pref.osaka.jp/bunka/shinkoukaigi/jourei.htm
 府は文化振興プランを(策定して)、各施設の新しい活動を(ということで)新なにわ塾を(立ち上げ)、生活文化部から2回シリーズでようやく本も出た。昨年度予算で出版したが、それで終わりというのは、あまりにひどい。
 PT案では、「公的施設としての役割が終わった」の一言。単に貸し館を止めているから公的施設ではない、すでに終わったものである(と、PTとは)そういう考え方をするところ。文化情報センターは、役割があると思っている。生涯学習推進プラン、近畿各地の大学とネットワークを組んだ。定年後を有効に(使っていただける)。
 昨日、山崎正和先生が、読売新聞文化欄に、文化行政のあり方で、疲弊しているという、「大阪の品格を問う」という(記事を書かれている)。医療や道路や教育と同じように、文化は社会的インフラで、(大阪府は)怠慢であるという内容だった。兵庫県は、当時の知事は、文化立県の時代だと認識していた。ポスト工業社会の創造的な人材(を育てる)。
 文化情報センターは、ワッハやセンチュリー交響楽団と比べると、つつましい。西鶴ホールは180人(入った)、HPや情報誌(などの活動をしてきたが)、紙媒体は一切ダメだということになり、チラシ(を置いたり)、情報展示や閲覧コーナーも廃止(されれば)文化情報センターではなくなってしまう。発信していく機能、なくなってしまう。


小堀 (文化情報センターの講座の)挫折担当で呼んでいただいた。(では、フロアからのご発言を)


たまり 「大阪国際児童文学館を育てる会」は、児童文学館(を守るために)スタートした勝手友の会です。勝手連がついているのは、ここだけではないでしょうか。(府が)止めた、ということもあるかと危惧し(て出来た会です)。
 昨日の毎日新聞に、橋下知事が幼稚園児の父母と話している記事が出ていたが、「こんな大阪にしたのは有権者の責任」http://mainichi.jp/kansai/hashimoto/news/20080429ddn041010013000c.htmlと発言していた。「痛み分け合い」大キャンペーンが張られている。(まるでこれでは)「欲しがりません、勝つまでは」だ。私が子どもの頃、国民の圧倒的な大キャンペーンがあった。“国民が持っているものを(お国のために)出しなさい”、と。 借金と、文化論は、何の関係もない。文化に何の責任もない。世論を作り上げないと、大動員される。(私なんかつい、何で文化が必要かと追及されると、うっと詰まりそうになるが)、詰まっちゃいけないんや。堂々と言わないと世論は変わりない。予算をつけるかつけないか。岸知事が何で作ったんですか? 公共とは何なのか、我々の側(から見れば)、府は自分の作った子どもを殺して、犯罪だよ。文化以前の問題だ。


旭堂南陵 ワッハ、センチュリーの存続運動に関わっている。カエルの面に小便で、兵糧攻めしていかなあかん。イチョウ並木のライトアップなんて、大変な無駄だ。10億円かかるそうだ、1年間ライトアップしようとすると。近畿地方整備局に行って聞いてきた。財政難といいながら、自分のやりたいところには、(予算をつけようとする)。近畿整備局は知らん顔しとこうと(思っているようだが)、府がやっている事業に対して、楔を打って(いかないと)。署名運動やったって、彼に対して有効打ではない。省エネの時代、(新緑の季節にまで)イチョウに光当てたら、イチョウが休む暇がおまへんわな。早よう枯れるの分かっている。イチョウよりも文化に光を。 市町村は、府民税を代理徴収している。いややったら、代理徴収するの、ボイコットしたらよろしいがな。民放連も、橋下の出る番組、公平性を欠く。こちらから働きかけていかんと。
 生活文化部長さんも、水道のほうに飛ばされてしまった。イチョウ並木のライトアップ、そこから角度を変えて、近畿地方整備局さんとスケジュール組んでやらせていただきます。
  (以下、続く)

 だんだん、会場はフィーバーしていく。