「大阪の文化の未来を考えるシンポジウム」(最終回)

 後半のフロアからの発言のメモ復元の続きを。

越堂 「好きやねんドーンセンターの会」の越堂です。行政が文化を壊す。大阪の文化の灯を消してはいけない。何で5兆円の赤字があるの? 何で赤字なのか、ダム課に日参しているし、府営住宅についてもアポ取っている。
 急にこんなことで、本当に削減していかなければ(ならないものは何なのか?)大人も子どもも笑えない。「箱」だけ残しても(仕方ない)。2月29日に府議会前で春一番マーチをしたが、5月23日、御堂筋パレードをする。大阪府警にもう届けてある。10,000人パレードをやりませんか。


(お名前聞き取れず)
 財団法人大阪社会運動協会の○○です。(私たちの図書館は)、大阪府がやってきたアウトソーシングの成功事例だ。労働専門図書館として、2000年に大阪府は財団法人社会運動協会、府の外郭団体以外の民間の団体に(大阪府労働情報総合プラザの運営を)委託した。1年間に3,400人くらいの来館者だったのが、委託後は14,000人を超える来館者数となった。来館者増約4倍の実績だ。今月号の国会図書館の『びぶろす』のコラム欄に、私たちがどういうことをしているのか(を寄稿している)ので、国会図書館のHP(をご覧いただきたい。)http://www.ndl.go.jp/jp/publication/biblos/06.html (プラザの管理運営を)請け負って、人件費も落とし、来館者は増やしている。
 改革PTから通告を受けた。理由も何もなく、ある日突然、廃止するという。図書館は、明治から現代までの(資料を所蔵している)。『大阪社会労働運動史』8巻も発刊して、第9巻をこの夏には発行する予定だ。
こういう本を集めて、エル・おおさか(府立労働センター)の4階に、原資料を分野別に保管し、労働情報総合プラザとセットで(提供している)。1950年代の資料は、人が触るとボロボロになる。スキャナで取り込んで保存(しようとしているが、改革PTは)全て切り捨てようとしているのが、今日の段階だ。
 (我々の図書館は)労働者を守るための図書館だ。NTTや(大阪市役所の人は、うちへは来ません)、自前で本が買える。我々の図書館に来るのは、300人以下の中小企業の労務担当者や、労組関係者だ。そうした人たちが調べに来る。大阪が中小企業の街だから、働く者を法的に守る。そういう専門図書館を、今回潰してしまうという流れだ。(PT案では)7月末で廃止されてしまう。廃止前に見ていただきたい。


小堀 あとお二人で。


戸田 門真市議の戸田です。大阪府は、密集市街地に対する整備事業(への補助金を廃止しようとしているが、知事は、現場を見て)、「わあ、こんなひどい密集と知らんかった」、国が半分補助金を出していることも知らなかった。門真市を潰すPTプランだ。私は宣伝カーを持っている。大阪府庁に対する抗議を、一人だけどやっていく。


(お名前分からず)
 大阪市立大学大学院創造都市研究科の者です。福祉共生社会では、市民活動の力は、とても大事だ。社会人大学院生を育てようとしているが、自発的アマチュアの活動、さまざまな活動、さまざまなNPOが、よりいい社会を作ろうとしている。今、大阪で、文化・人権、全部切り捨てて、わやくちゃにしようとしている。大阪には、誇るべき人権文化がある。なぜ、労働(問題が)あるのか。大阪が日本一の大都市だったからこそ、古くからあった都市だからこそ、在日や、ニューカマーの問題がある。人権文化は捨ててはいけないものではなかったのか? 挑戦を受けて、ドーンだけを守ればいいというレベルの戦いではない。大阪で(関係者を)結びつけていく機会を次々に。
 市大で、シンポを行う。我々の力で、よりよい社会を作る。いろんな話を、何度も集まり、意見を交換し、ネットワークを広げたい。


小堀 5月10日は、児童文学館関係のシンポ(日本児童文学学会・関西例会)もあるんですね。じゃあ、市大のシンポかどちらかへお越し下さい。


伊東 4月23日に、シティプラザ大阪で、「府立の施設と文化を考える会」(が開催された)。大阪文化団体連合会、300会員が呼びかけ人になって、先週、会合があり、出席した。センチュリー交響楽団や、関西大文連、ユニオン関西本部(が)立ち上がろうではないか、という(話になった)。事務局は、自治労が(してくれることになった)。
 5月18日(日)に、大阪府文化大行動を午後1時から梅田あたりに集まって、アピールをする。府民に訴える。街頭宣伝行動をして、いろんな声を集めていく。この一と月に残された、我々の課題だ。
 

小堀 小劇場、コンテンポラリー(ダンスの)岩崎さん。


岩崎 続けていかなければいけないのは、対話だ。橋下さんは、対話なき切り捨てだ。40団体加盟連合体、表現者の側から、どうしたら、橋下知事のような、上昇志向でなくて、幼い頃から、子どもたちに文化を根付かせるか、対話を続けていくことを。
 PT案は、具体化(しておらず)、まだ行動を起こしていく術がある。NPO法人大阪現代舞台芸術協会DIVE http://www.ocpa-dive.com/にアクセスして(いただきたい)。継続して続けていくことが、新しい文化活動を切り拓いていくことだ。
   【完】

 ということで、昨日、会場で私がメモしたことは、ほぼ全部アップした。

 主催者の皆様、発表者の皆様、お疲れさまでした。勝手にメモを載せたこと、お許し下さい。あちこち間違っていると思いますので、必要があれば、ご連絡下さい。訂正します。

 以下、独り言。大阪の演劇人、パワーあるなあ。南陵さんもカッコ良かった。あんなふうに喋れたらいいなあと思った。さすが、語りのプロ。人様が話したことを文字化することで、少し日ごろの憂さが晴れた。私が言いたかったり、うまく言語化できなかったことを、言語化していただいたのは嬉しい。最終ラウンドは正直、ちょっと引いた。
 ありとあらゆる市民活動やら研究会やらから、かならず落ちこぼれてしまう私としては、さて、これからどうしたものか、というのが、正直な感想だ。